悪くなった姿勢を無理に戻そうとするとその姿勢でいることが辛くてすぐに崩れて長く続かないという相談をよくいただきます。
悪い姿勢の方が楽で良い姿勢をすると辛いのであれば見た目が悪くても楽な姿勢をしようとするのは自然なことです。
トレーニングで姿勢を修正していく時には、まず本来の状態を教えますが、ほとんどの人が「違和感がある」と言います。
この違和感を消していくことが姿勢を直すための方法になります。
例えば、首筋の筋肉の緊張度の違いを実際に触って筋肉の太さの違いなどで感じてもらいます。
緊張した筋肉は太くなるのでゆるんでいる筋肉とは太さが全然違うのですが、最初のうちはほとんどの人がその違いを感じることができません。
それでもしばらくしていると徐々に違いを感じるようになってきます。
違いを認識するとそれだけで筋肉の緊張がゆるみます。
他にも肩甲骨周りの筋肉が緊張しているとその上の層の皮膚を摘むと突っ張った感じがあります。
それを肩甲骨を上下に動かして筋肉の緊張をゆるめると皮膚の突っ張った感じがなくなり摘めるくらいのゆとりができます。
そうして違和感を全て消すと特に良い姿勢を意識しなくても自然と本来の良い立ち姿勢に戻ります。