魚住先生をお招きしてクライアントさんの身体に関するお悩みを解決していただくフィジカルクリニックの第7回を開催しました。
今回も身体の不調やスタイルの崩れ、体力アップなど様々な方が来られました。
それぞれの問題、クライアントさんの性格などに合わせて話し方や言葉の選択しながら、必要な情報を聞き出していきますが、自分とは聞き出す情報量が全然違います。
そういった何気ないところも勉強になります。
身体の不調でお悩みの方のケースでは、医療行為や治療が専門領域ではないトレーナーとしてアドバイスできること、トレーニングでできることは「細胞を元気にすること」です。
“体温を上げる”、“血液やリンパといった体液の循環を良くすること”ということで、体の緊張をゆるめて姿勢や体のバランスの崩れを直し、呼吸で循環を促進するといったアプローチが行われました。
むくみや立っている時のバランスなどが気になるということでしたがトレーニング後の姿からはエネルギーが満ち溢れているような雰囲気がありました。
トレーニングだけでなく、体を温めること、冷えへの対策など日常生活についても踏み込んだアドバイスも行われました。
股関節の可動域制限がある方のケースでは、皮膚テープの活用法について考えされました。
筋肉の緊張が原因で動きが悪い場合の緊張をゆるめるために使うことに意識が向きがちでしたが、筋肉が萎縮しているために動きに制限がある場合に動きやすくするためのテープを活用するという考えが抜け落ちてしまっていました。
テープを貼って動きが良くなることで関節の周りの組織の緊張も解け、今まで見られなかった自然な可動域での股関節の屈曲の動きが見られました。
新しい方法ばかりに意識がいきがちですが、今までやってきたことを忘れてはいけない、うまく組み合わせていくということを改めて感じました。
スタイルアップしたいという方のケースでは、ウエスト周りのたるみが気になるということでしたがどうしてウエストがたるんで見えてしまうのか、その原因を見抜いてクライアントさんに理解させ、1つのアプローチ毎にどのように変化したか脳に理解させて脳の中の自分の体についての認識を変えていっているようでした。
今回のケースではお尻のたるみがウエストがたるんで見えることに繋がっているということでお尻の筋肉本来の膨らみ、弾力を取り戻していっていましたが、巷で流行っているようなスクワットやヒップスラストのような筋トレは一切なく、脚の付け根をゆるめたり仙腸関節を動くようにしていくだけでたるんでしまっていたお尻の筋肉がどんどん膨らみ、弾力が出てくるのがわかりました。
それだけでもウエストのたるみは改善されました。
さらに呼吸で循環を良くしたりすることでウエストラインは綺麗に引き締まりました。
先生の指導を見ていて、自分の指導との違いは「ここというポイント」が相手にきちんと伝わる、理解させる“誘導”ができているか、そうでないかというところにあると感じました。
全然難しい言葉も使わない、近くで見ていても簡単そうにクライアントさんが動いているのですが、いざ自分が指導してみるとここというポイントがうまく伝わらない、理解してもらえないため結果も今ひとつということがあります。
相手の体の状態や性格などいろいろなことを考慮してトライして誘導のレベルを上げていかないといけないのだろうと思いました。