#133 エクササイズの考え方について学んできました ④

今回の定例勉強会のテーマは「エクササイズの考察-問題点とその修正」でした。

体は“刺激と反応”の関係で、その反応がトレーニングの目的となります。
狙った反応を引き出すためには目的に合った適切な刺激を与える必要があります。
思ったような結果が見られない時はアプローチした場所に適切な刺激が与えられていないということです。

今回、呼吸を使ったアプローチのテクニックのチェックをお願いしました。
呼吸を使ってウエストを引き締めたり、大腸を刺激して便秘の改善といった効果が期待できるのですが、自分のイメージと結果に差を感じていました。

問題の原因はそれぞれの目的に対してターゲットを明確にすること、そのターゲットに適切な刺激を与えられていないことでした。

ウエストを引き締めようとした時に手を当てている位置、動かし方が特定の筋肉にしか刺激を与えることができないやり方になってしまっていました。
お腹には腹直筋、腹斜筋、腹横筋があります。ウエストの形を変えるのであればそれらを全て刺激する必要があるのにそのようなやり方になっていない。
1つの筋肉を刺激しているだけですから結果が今ひとつというのは当然の結果でした。
手の当て方、誘導の方向などを修正してやってみると数回の呼吸を2セット程度行うだけで相手もはっきりわかるくらいの変化が見られました。

大腸を刺激するパターンでも手の当てる位置、動かし方、動かす方向に問題がありましたが、これも手の当て方、当てる位置の良い感覚、誘導の時の良い感覚がわかった状態でやってみると立った数回の呼吸でしっかり内臓を刺激できたというのが自分ではっきりわかります。
真似事ではなく、基本的なことをきちんと踏まえてアプローチすることの大切さを改めて感じました。

他にはスキップがうまくできないケースでの指導の進め方について伺いました。
そもそもスキップとはどういう動きなのかということをきちんと言葉にできるようにしておくことや自分と対象者の間のスキップ動作のリズム感の違いを埋めていく段階的な指導の進め方についてアドバイスをいただきました。
リズム感を指導することの難しさを感じていましたが、指導の進め方の考え方や効果的なやり方を伺うことで相手にできるように指導できそうなイメージが少しできた気がします。
後は実際にトライしてみて自分なりにいろいろ工夫してみようと思います。

他には四十肩、五十肩のような肩関節周囲炎に対する新しいアプローチの考え方を教わりました。
“モヤモヤ血管”という初めて聞くフレーズが出てきましたが、どうしてそういったものが出来るのか、どうして肩に痛みを感じるのかということを1つ1つ伺っていくとまた新たな気づきがありました。
改善のためのアプローチとして“圧迫”を使いましたがアプローチする部位を的確に捉えるのが難しかったですが、狙った部位にきちんとアプローチすると短時間で腕の上げやすさが変わりました。
長い期間肩の痛みで困っているというクライアントさんもいるのでトライしてみると良い結果が期待できそうです。

それ以外にも倒立やブリッジといったオーソドックスな運動の活用範囲の広さ、スプリント動作における“反動”の考え方についても伺うことができました。

「目的に対して適切なやり方で指導する」という基本的なことの大切さをまた実感する4時間でした。