腸腰筋を鍛えればランニングフォームが良くなる?スピードアップする?

最近は様々なトレーニング法の情報を手に入れることができます。
ランニングのパフォーマンスアップのためのトレーニング法といったものもネットで検索みるとものすごい数が出てきます。

その中で「腸腰筋」を鍛えるトレーニングというものがあります。
胴体と脚を繋ぐ筋肉で鍛えるとランニング姿勢やフォームが良くなる、トップレベルの選手は腸腰筋が太いということからこの部分を鍛えると速く走れるようになるといったようなことまで書かれています。
そういったことから腸腰筋を鍛えるトレーニングに取り組んでいるという人も多いようですが、腸腰筋を鍛えてもランニングのパフォーマンスにほとんど繋がらないと悩んでいる人も多いようです。

そういった方からの相談を受けることもありますが、ほとんどの人が腸腰筋を鍛えるために腿上げのような運動をしています。
たしかに腸腰筋は股関節を曲げて太ももを前に出す働きを持つ筋肉ですが、腸腰筋が最も働くのは太ももを前に出す時ではなく、“足が地面から離れる瞬間”と言われています。
太ももを前に出す時に主に働くのは大腿四頭筋(太ももの前側)です。
腸腰筋を使って走っているつもりで脚を意識的に前に出す走り方が太ももの前の筋肉を意識的に使う走り方になってしまい、筋肉を動かすエネルギーが切れて脚が動かせなくなってしまいパフォーマンスが下がってしまうというわけです。

トップ選手の走り方を見てみるとわかりますが、膝が体のラインより後ろまで行っています。
脚の動きを見てみると踵がお尻を叩くくらい高く上がり、後ろが大きくなるような使い方をしています。
膝が体のラインより後ろに行く股関節を伸ばすような動きをすると腸腰筋は伸ばされますが、筋肉は急激に伸ばされると反射的に縮む伸張反射という反応が起こります。
それによって後ろに行った膝が素早く前に持って来られます。
伸張反射では速筋線維が使われます。
速筋線維は刺激されると太くなる、大きな力を発揮するような反応を示します。
トップレベルの選手の腸腰筋が太いのは速い脚の回転運動の中で伸張反射を利用して走っているからとも言えます。

市民ランナーの方もそういった使い方の走り方をすればわざわざ筋トレをする必要もなくなりますし、ピッチやストライドが上がる効果も期待できます。
筋トレをする前に一度自分の走り方を見直してみることをお勧めします。

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