「走った距離の分だけマラソンのタイムが良くなる」は本当か?

市民ランナーの方の中には“トップレベルの選手は週に○km走っている、毎月○km走っている”というのを見て同じようにたくさん走り込めば速く走れるようになる、マラソンのタイムが良くなると思って距離をたくさん走り込むような練習に力を入れている方もいますが、たくさん走り込んだからタイムが良くなるような根拠はありません。

ランニングスピードはピッチ×ストライドで決まります。
トレーニングを見ているランナーの方を初めて見た時に共通して感じることはストライドが小さいことです。
一般の方にピッチ走法を勧めるケースがよく見られますが、マラソンのピッチは一般の方の場合だいたい1秒間で3歩くらいの速さです。(トップレベルの選手は3.3〜3.4歩)
100mの選手でも4.7歩くらいですから、ピッチを上げるにも限界はあります。
どれだけ脚を速く動かせたとしてもストライドが小さければそれほど距離は進めません。
遅いスピードでたくさん走ったところでタイムが良くなることはありません。

そうなるとやはり今よりタイムを良くしたければ“今よりストライドを1cmでも伸ばす”ことになってきます。
最近はランナー用のウォッチで自分のストライドがわかるものもありますからそれを基にして、
「42195m÷“自分のストライドの大きさ×3(ピッチ)”」
で計算してみればおおよそのゴールタイムが予測できます。
また、目標タイムでゴールするには楽に走った際のストライドがどれくらい必要かということを求めることもできます。

実際にトレーニングを見ている市民ランナーの方のトレーニングでは距離を走るようなことや筋トレはしないで、ストライドを伸ばすためのトレーニングをしていますが、ストライドが1cm伸びるだけで今までと同じ感覚で走ってもタイムは良くなっています。
仕事や天候によって走る練習があまりできないこともありますが、それでも良くなっています。
こういったことからも市民ランナーの方の場合、たくさんの距離を走り込むことよりもまずは今よりもストライドを伸ばす、目標タイムがあるのならそれを達成するために必要なストライドで楽に走れるようになることの方が大事だと言うことができます。

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