歩くために必要な筋肉、筋力を歩いて付けるという考え方もあります。
ジムでランニングマシンを歩いて歩くために必要な筋肉を付けようとしている人を目にしますが、残念ながらランニングマシンで歩いても大したトレーニングにはならないと思います。
実際、ランニングマシンを毎日歩いていて筋肉が以前より増えたという人は見かけたことがありません。
逆に脚が細くなってしまっている人の方をよく見かけます。
ランニングマシンを歩いている人によくある歩き方は脚をちょこちょこ動かすような歩きです。
トレーニング強度には重さだけでなく、筋肉を使っている時間というものもあります。
歩く時は片脚で着地するといってもその時間が一瞬であれば大した負荷にはなりません。
軽い負荷の運動を長い時間行っている時に主に使われるのは遅筋線維です。
刺激すると大きくなったり大きな力を発揮するような反応を示すのは速筋線維です。
軽い負荷の運動でも筋肉がだるくなったり重くなるくらいまで行えば筋肉は大きくなるとは言われていますが、ほとんどが20分とか長くても1時間という時間が経過したから止めていて限界までやっているようなケースはまずありません。
速筋線維を使わない運動をずっとやっているわけですから速筋線維が萎んでいって結果的に脚が細くなっていくのです。
何も考えずにただ歩いても筋肉は変わりませんが、歩き方を考えればお尻の筋肉を付けることもできます。
また重力に対して楽に動ける筋肉、筋力を高めたいのであれば歩くよりもイスなどでのしゃがんで立ち上がる動作、ようはスクワット動作をやればいいのではないでしょうか。歩くよりもしゃがんで立ち上がる動作の方が重力を受けながら動作していかなくてはいけないために全身を刺激することができます。それが楽にできるようになれば歩くという動作はもっと楽にできるようになります。
とりあえず頑張って続けていれば筋肉が付くほど筋肉を作るということは単純ではありません。
ターゲットを絞って、適切なやり方で刺激するいくようなことを考えないといけないくらいプログラムはよく考えて作らないといけないのです。
かといってきついことをしなくても目的を達成することもできます。
それもトレーニングの面白さであり、奥深さでもあります。