痛みを治すには痛みの記憶を忘れることが必要

腰が痛い、膝が痛いという相談に来る人によく見られるのが、「あれをすると痛い、これをすると痛い」と痛いことばかり気にするというものです。
相談に来る人のほとんどが骨に特に異常がないという診断を病院で受けています。

痛みが出ているのは腰や膝ですが、その痛みを感じているのは「脳」です。
そうなると痛みを改善していくには腰や膝の筋肉を鍛えたりすることよりも、脳に“痛いことを忘れさせる”ようなことをすることも必要になってきます。

腰や膝が痛い人のトレーニングで筋肉の緊張をゆるめる、楽に、スムーズに体を動かすというのもそういったことからです。
痛いということ以外のことを感じさせたり、こうすれば痛みを感じることなく楽にできるといったような動作の手順ややり方といった体の使い方のトレーニングで腰や膝の痛みが楽になったり改善できます。

痛いことを気にし過ぎても余計に痛い記憶を思い出してしまうだけということもあります。
何かをすると痛いのであれば、痛くない他のことをやれば良いという考え方もできます。
そしてその痛くなくできることを増やしていって痛い記憶を忘れていく、痛くない動きを新たに覚えていくようなことをしていけば今抱えている痛みの問題も簡単に解決することができるかもしれません。