姿勢に関する相談で多いのが猫背についてのものです。
猫背というと1つは背中が丸くなるので後ろに引っ張るために背中の筋肉を鍛えたり、胸の筋肉のストレッチングが、もう1つには肩甲骨が外側に開いた状態になってしまうので肩甲骨を寄せるような運動もよく行われます。
ところがこういったことをしても猫背が直らないということがよくあります。
そういった人の問題の原因はどこかの筋肉が硬いせいや弱いせいではありません。
“毎日猫背を作るためのトレーニングをしている”からです。
デスクワークでパソコン作業をしている人の姿勢を見るとほぼ全員が背中が丸くなり、頭を前に突き出した猫背の姿勢です。
筋肉は使っているように作られます。
毎日猫背を作るトレーニングを長時間行っていれば当然猫背の姿勢が楽にできるようになるように体は適応していきます。
いくら姿勢を正すようなトレーニングを丁寧に行ったとしてもまた猫背を作るトレーニングを長時間行えば癖になるのは猫背の姿勢です。
そういった状態から本来の自然な姿勢を取り戻すために必要なことは良い姿勢であるということを“わかる”、“気づく”ことです。
背骨を引っ張る力をアップさせるようなトレーニングをしたり、硬くなっている筋肉を伸ばすようなことをする必要もありません。
例えば皮膚にテーピングを貼って皮膚にゆとりを作って筋肉の緊張をゆるめてバランスを整えることでも姿勢は変化します。
さらに呼吸で体の内側から膨らませて筒状の体幹を取り戻すと自然と頭の位置や背骨のラインも戻って本来の自然な姿勢で立ったり座っても違和感がなくなります。
楽して、簡単に崩れた姿勢を戻すことはできるんです。