ある動きや運動をするとすぐに疲れる、頑張って力を入れないとできないと「筋肉が少ないから、筋力が弱いから」というようなことを言う人がいますが、疲れるようにやっているから疲れるし、筋力に頼って動かそうとするから力の弱さを感じるのです。
スポーツをしない人からゴルフ愛好家や市民ランナーのようにスポーツをやっている人までトレーニングを指導していますが日常生活に限らず、スポーツにおいても力を入れて頑張るような動作では良いパフォーマンスは発揮できません。
むしろ力を入れていない、楽にやっている時の方が良いパフォーマンスが発揮され、良い結果になります。
「楽にできることが一番効率が良く、一番パフォーマンスが良い」ということです。
女性や年配の方で筋力が弱くても大きな力は出せます。
それは“スピード”です。
パワーは筋力×スピードです。
それなりの力しかなくてもスピードを上げればいつもと同じ力加減でも大きなパワーを生み出すことはできます。
スピードは速く動かすことだけではなく、反動を使う、筋肉や腱が伸ばされると反射的に縮もうとする反応を利用するなどやり方はいろいろあります。
力を入れようとすると筋肉が緊張してブレーキがかかってしまいます。
スピードを上げるには柔軟性が欠かせないということです。
だから力を抜く、楽にやることが大切というわけです。
筋肉は速筋と遅筋があり、大きな力を出したり刺激すると太くなる反応を示すのは“速筋線維”です。
反射や反動のような速い動きで使われるのは速筋線維です。
筋肉は使っているように作られます。
楽にやってもそういった動きで速筋線維を刺激していけばそれなりに筋肉も膨らみが出てきます。
楽して良い結果は得られるということです。