ちょっとした段差でつまずいてしまう。原因は?改善法は?

年配の方から「歩いている時にちょっとした段差でよくつまずくのは筋力が弱いからでしょうか?」という相談を受けます。

一般的には脚を上げるために働く筋肉(腸腰筋)が萎んで筋力が衰えたために腿を上げる力が弱くなってしまったと言われます。
そしてその筋肉を鍛えるために腿上げを◯回×◯セット行わせますが、結果はほとんど変わりません。

つまずくのは何かがあって、それを乗り越えられなかったということですが、原因としては、
①注意力が欠けていた
②足がそれ以上に上がらなかった
といったことが考えられます。

①に関しては日頃から気をつけるように心がけることですが、相談に来るケースはほとんどが②です。

二本脚で立っている時につまずくことはありません。
つまずくのは歩いたり、階段を昇ったりなど片脚支持のケースです。
原因は片脚で体の重さを十分に支持できていないということです。

トレーニングで片脚できちんと体重を支持する感覚が掴めると腿も自然に高く上げられるようになり、段差でつまずかなくなっています。

あとは歩き方の問題もあります。
つまずくという方のほとんどが段差でつまずかないように脚を前に出して歩く癖があります。
そもそも歩くというのは体を前に移動する手段です。
その時に脚は前方ではなく、後方に地面を押すような動きになります。
そういった歩き方の癖を直すことでもつまずく回数を減らすこともできます。

何でもすぐに筋肉、筋力で考えてしまいがちですが、原因を考えてみたり、からだの使い方を見直してみることで簡単に問題が解決できることもあります。

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