首の痛みや凝りに悩まされている方からの相談が増えています。
そういった方の姿勢を見てみると首が前に倒れて顎を上げて正面を見ています。頚椎には本来自然なカーブがあり、それによってボウリング球くらいの重さの頭をバランス良く支えているのですが、長時間パソコンやスマホを見ていたりすると頭の位置が本来の位置からズレてしまい、それによって頚椎の自然なカーブがなくなり骨の配列が真っ直ぐになってしまいます。これはストレートネックとも言われ、これが原因の首や肩の痛みや凝りが起こることがあります。
頭の位置が本来の位置からズレてしまっていることが問題なので、それを戻してあげれば痛みや凝りも軽減、改善されます。
そのための有効な方法は首の筋肉の緊張度のバランスを取ることです。
頭が前に出ていると首の前の筋肉は縮んで硬くなっていて、後ろの筋肉は伸びて緊張しています。それなら前の筋肉を伸ばして後ろの筋肉を縮めればバランスは取れるのではと思ってしまいますが、片方ずつアプローチしてバランスがきちんと取れるかというと必ずしもそううまくはいきません。
緩め過ぎたり、緊張が残っていたりすることもあるからです。
そういう難しいことをしなくても全部使ってあげれば緊張度のバランスが取りやすくなります。
実際、気持ちの良いレベルで首の筋肉全体を緊張→緩めるということをやっていますが短時間で頭の位置が戻ってきます。
さらに肩甲骨を動かして肩甲骨周りの筋肉の緊張をゆるめたり、骨盤・股関節周囲の筋肉の緊張をゆるめて体幹の筋肉の緊張度のバランスを取ると背骨のラインが整い、姿勢が良くなります。
最近はそこに呼吸を使った体の内側から膨らませて体幹の筒状を作るアプローチを入れていますが、それを加えるとさらに体幹が整って立ち姿勢が良くなります。
身体の不調や障害の多くは頭と体幹のラインが崩れてしまっていることが原因と考えられます。
筋肉をゆるめて身体を整えることが有効な方法と考えられます。