「姿勢筋が衰えるから姿勢が悪くなる」は本当か?

姿勢の悪さに気がついてはいるがどうしたら良くなるのかわからないという方から相談をよく受けますが、姿勢が悪い原因を“筋肉が衰えているから”と思っている人が多いようです。

そもそも筋肉は大きな力は出せないけれどスタミナに優れた遅筋線維とスタミナはそれほどないけれぼ大きな力が出せる速筋線維にわけられます。
何もしなければ年齢と共に減ってしまうのは速筋線維です。
姿勢を保つために働く筋肉は主に遅筋線維です。
それはすぐに疲れてしまっては姿勢は保てないからです。
そう考えると話が合わなくなってきます。
姿勢が悪くなる原因として筋肉が衰えるというのは必ずしもそうだとは言えないということになります。

姿勢は「筋肉の緊張度のバランス」です。
悪い姿勢ではどこかに緊張して硬くなっている筋肉が見つかります。
それによって体幹の筋肉の緊張度のバランスが崩れてしまっているためにそのような姿勢になってしまうのです。

解決方法は“筋肉の緊張をゆるめる”ことです。
立つために必要な最低限の筋肉の緊張のところで360度バランスを取れば悪い姿勢も本来の自然な姿勢に戻ります。