アスリートの動きは流れるように綺麗で体の硬さ、筋肉の硬さを感じさせません。
アスリートと一般の人で大きく違うのは筋力だけではなく、柔軟性です。
柔軟性と聞いて一番にイメージするのがストレッチングですが、ストレッチングで筋肉を伸ばしてもスポーツの動きでの柔軟性はあまり変わりません。
実際のスポーツを見ればわかるようにスポーツパフォーマンスでは筋肉はダイナミックに、スピーディーに爆発的に活動します。
ということは、動きの柔らかさを獲得するためにはポーズをとってじっとして筋肉を伸ばすことではなく、筋肉を動かして弾力のある筋肉にしていくようなことをやる必要があるということになります。
いきなり動かすと筋肉が切れたりして危ないのではないかという人もいますが、動きの悪い筋肉が早く動いたり、大きな力を出せるようなことはありませんから、無理のない範囲で動かしていけば良いのではないでしょうか。
市民ランナーのトレーニング指導もしていますが、小さなスキップからスタートして、筋肉が温まり、動くようになってきたと感じれば徐々に動きを大きくしていくような形でも硬くなっている筋肉も柔らかくなりますし、動きも良くなりスムーズに走れるようになります。
わざわざ時間を作ってストレッチングをする必要もなくなり、短時間で効率の良いトレーニングができます。
もう1つの方法は魚住方式のトレーニングです。
楽に、スムーズに、気持ち良く、反動や反射、切り返しを利用して手や脚、体幹を動かしていくと筋肉の膨らみ、弾力が出て柔らかい筋肉になってきます。
筋肉の弾力性が大きな筋出力に繫がります。
魚住方式のトレーニングをやっているゴルフ愛好家の方から、以前と同じくらいの感じで振ってみてもドライバーの飛距離が伸び、スイングのパワーがアップしているという感想をいただいています。
スポーツパフォーマンスを高めるための柔軟性のトレーニングの目的は弾力のある筋肉を作って柔軟なカラダにすることになってきます。