ヒトの体は棒じゃない。背骨だけ見ても姿勢は直せない

姿勢の崩れが気になるという相談がたくさん来ますが、そういった方の話を聞いていて気になるのが、「背骨が真っ直ぐに伸びたのが正しい姿勢」と思っている人が多いことです。

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そういった人はヒトの体を棒のように見てしまっているので、背骨を伸ばすことばかり考えてしまい、背筋を鍛えて強くして丸くなった背中を引っ張って背骨を真っ直ぐにしようとしたり、背骨が良い位置から傾かないようにお腹を固めるようなトレーニングをしますが、骸骨で見ても体の前側には胸郭があり、その下に肋骨があってお腹がありますのでヒトの体は棒ではなく“筒状”になっています。
外枠が崩れているのに中の骨を真っ直ぐにしようとするから筋肉を鍛えても姿勢の改善が見られないのです。

私は筒の中に背骨が通っているイメージで見ていますので外側の筒を真っ直ぐにすれば中に通っている背骨も自然と良い位置に来るのではないかと考えて姿勢を整える時には筋肉を鍛えないで、まず緊張して硬くなっている筋肉をゆるめて筒を元々の状態に戻すことからスタートしますがそれで姿勢の改善が見られます。

脚に関しても同じです。
脚を真っ直ぐに伸ばそうと多くの人が膝をピンと伸ばしますが、外枠の筋肉の緊張度のバランスを整え、筒を真っ直ぐにすると結果的に脚は自然ときれいに伸ばせるようになります。

猫背を気にする人も多いですが、反り腰を気にする人もたくさんいます。
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この画像を見て“反り腰”と言う人がいますが、自然な骨格ラインに筋肉を付けた状態でこのようになるので腰のラインにカーブが見られたら全て反り腰というわけではありません。
こういう場合でも私は見た目ではなく筋肉の緊張度のバランスで考えます。
反り腰であればお腹や腰の筋肉に緊張が出ています。

細かいことを見たり考えるのも悪くないですが、あまり細かいことをやってもうまくいきません。
もっと広い視野で体全体を見てみることをお勧めします。

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