筋トレの成果がパフォーマンスに100%繋がるわけではない

ゴルフでドライバーの飛距離を伸ばしたい、ランニングでタイムを縮めたいなどスポーツのパフォーマンスをアップさせたいという方達から「どんな筋トレをしたらいいか?」といった質問が来ます。
最近は様々なスポーツの選手がパフォーマンスを高めるためにこんな筋トレをやっているというような情報が入ってくるので、「筋力を高めればパフォーマンスが上がる」と考えている人も多いのでしょう。

残念ながら、筋力をアップしてパフォーマンスにどれだけ結びつくかはわかりません。
絶対にイコールではありません。
それは1人1人身体的な機能、能力が違うからです。
最大筋力という面に課題がある選手は最大筋力を高めるようなトレーニングをすることでパフォーマンスが高まるでしょう。
しかし、身体的な要素にどういったものがあるか考えてみても筋力だけでなく、スタミナ、スピード、柔軟性、身のこなしといったものがあります。
柔軟性、スピードといった面に課題がある選手が最大筋力を高めるトレーニングをしたところで課題の柔軟性、スピード面が改善されなければ筋トレをしたのにパフォーマンスは上がらなかったという結果になるだけです。
そういうことから筋力をアップしてパフォーマンスにどれだけ結びつくかわからないということになるのです。

実際にゴルフ愛好家や市民ランナーのトレーニングを見ていますが、筋肉の緊張をゆるめて筋肉の弾力性を高めるトレーニングで全身の柔軟性を高めたり、自然な体の使い方のトレーニングで、「コンディショニングのレベルを整える」ことで筋肉を大きくするようなウエイトトレーニングなしでもパフォーマンスは良くなっています。

“力=筋力”と考えている人が多いようですが、これもイコールではないということです。
筋力は筋肉の断面積に比例しますから、筋力で考えれば大きな筋肉が必要になってきますが、筋トレはあくまで実際の競技の動作に繋げるための体のベース作りでしかありません。
筋トレで筋肉を太くし、大きな筋力が発揮できるようになっても実際のスポーツの動作に役立たたないのは、筋力を高めただけに過ぎないからです。

スクワットが100kg上げられても100kgという大きな力が出せただけに過ぎません。
それと速く走れるようになったり、スイングのパワーがアップするということとは別問題です。

打つなら打つ“力”、走るなら走る“力”が必要になってきます。
スイングのパワーをアップするにはスイングスピードが、速く走るにはランニングスピードを上げる必要があるように必ず「スピード」という要素が出てきます。

スピードという要素を落として大きな力を出しても速い動きの中では出せません。
ただ大きな力を出したら良いというものではありません。
スピードを遅くした方が大きな力は出しやすくなりますが、遅いスピードで発揮できる力を高めても速いスイングス、ランニングで発揮できる力が高まるような効果は期待できません。

スイングのスピードを上げるため、ランニングスピードをアップするにはどういった能力を高めるトレーニングをしないといけないのか、そのための課題は人それぞれです。筋トレをする前にまず、自分に欠けている要素は何なのかを知ることです。

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