良い立ち姿勢ができないのは体幹が弱いからではなく足の裏がきちんと着いていないから

姿勢が悪いことを自覚している人は多いですが、姿勢が悪い原因をどのように考えているのか尋ねてみると「体幹が弱いから」といった答えが返ってきます。
「姿勢を良くするためにどんな体幹トレーニングをしたらいいですか?」というような質問もよく来るように、ほとんどの人が“姿勢を保持する=体幹の筋力の強さ”とイメージしているようです。

そうなると筋力が弱い人はみんな姿勢が悪くなるということになりますが、私がトレーニングを見ている人は年配の方でもトレーニングをする度に姿勢が良くなっています。
体幹を鍛えるようなトレーニングは一切やりません。
シットアップやバックエクステンション、いわゆる腹筋・背筋運動と呼ばれるようなものも全くやりません。
トレーニングでは体をゆるめて筋肉の緊張度の釣り合いを取り、“足の裏の感覚”を取り戻していきます。

姿勢が崩れている人の多くがつま先寄りに体重がかかっていたり、親指側の付け根に体重がかかっていたり、小指側に体重がかかっていたり足の裏の感覚が狂ってしまっていて、足の裏が不安定な状態で立ってしまっています。
足の裏には平衡感覚を司る固有受容器がたくさんあります。二本脚で立つためにはとても重要なのです。

足の裏を安定させるための基本は、よく言われる「3点支持」です。
右足、左足ともきちんと3点支持ができれば自然とその上にある脚や骨盤、脊柱、頭の位置も良くなっていきます。

“立つ”こともトレーニングです。
体幹を鍛えても姿勢が良くなるとは限りませんが、きちんと立てるようにすれば良い姿勢を保持するための筋肉は使われますので衰えることもありません。

トレーニングを見ている人には70代の方もいますが、この発想のトレーニングで姿勢がどんどん良くなっています。

最近はあるマシンを使って足の裏の感覚を良くしていますが、立っているだけでその後は足の裏の感覚が良くなるので立ちが安定しますし、歩き方もスムーズになります。ランニングをする人でも地面に接地する感覚が良くなり走りもスムーズになるという効果も見られます。
体幹だ、コアだ、インナーマッスルだと細かいことを考える前に、もっと自分の足元を見直してみましょう。

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