片麻痺の方のリハビリ後の体力づくりのためのトレーニングで魚住方式をやってみた

脳の病気が原因の片麻痺があり、病院でのリハビリが終わり、日常生活に復帰できた方から体力づくりを目的としたトレーニングの依頼がきました。

病院でのリハビリで日常の生活で行うような手脚の動きはなんとか一通りできるまでは回復したが、手すりなどがないとスッとイスから立ち上がれない、座ろうとしてもある程度までは沈めてもそこからさきはドスンと腰を落とすような座り方しかできないので低いイスに座るのが怖い、歩いても麻痺がある方の脚は意識して前に持ってこようとしないと前に出ないのでスムーズな歩きができないなどの日常生活の中でまだまだいろいろな問題に悩まれているということでした。

ゆっくりとした動作ならそれなりに問題なくできるが、素早い動きができないということでトレーニングでは速筋線維の刺激を目的に魚住方式のトレーニングを行いました。

自分では素早く動かせませんでしたが、“手を動かしている”、“足を動かしている”という意識を持ってもらいながら他動的に速筋線維を刺激するような反射、反動を利用した動きを繰り返しやってみました。
思うだけで動かないことをやり続けるよりも動かされながらで目的とする動きをやる方が良いのではないかと考えたからです。

サポートしながら動かした後に自分で動かしてみてもらうとトレーニング前よりも動作スピードが少し速くなりました。

イスからの立ち上がる、しゃがみこむ動きでは足の裏にきちんと体重を乗せる感覚を繰り返してみました。
筋力に頼ったやり方では大きな筋力が必要になりますから筋力低下してしまっている方にとっては大変な立ち上がり方になります。
しかし、筋力に頼らなくてもイスからスムーズに立ち上がるやり方というものがあります。

座っているところから両足の裏にきちんと体重を乗せると筋力に頼らなくても、手すりなどを持ったりしなくても楽に立ち上がることができます。
体重を足の裏にきちんと乗せて、支える感覚を掴む練習を何度も繰り返すとスムーズに立ち上がれるようになりました。

立ち上がり始めで足の裏に体重をきちんと乗せる、体を支える感覚が良くなるとしゃがんでいった時にお尻が低い位置に来た時にバランスが崩れてしまうこともなくなり、ドスンとしゃがみこんでいたのが安全にイスにお尻を置くことができるようになります。

両足の裏で体重を支える感覚が掴めてきたら、今度は片足できちんと支える感覚のトレーニングを繰り返していき、歩く時に片足立ちになる局面できちんと地面に着いている方の脚で自分の体の重さを支えられるようにしていくと前に出そうと意識しなくてもスッと脚が出るようになって脚の運びがスムーズになり歩き方も良くなりました。

リハビリ後の方のトレーニングにも魚住方式は有効だということを実感しました。