仰向けに寝て腹筋を鍛えても立った姿勢は良くならない

「姿勢を良くするために腹筋を鍛えましょう」というようなことがよく言われます。
たしかに重力に対して姿勢を保持するためには腹筋は働きますが、そのためには腹筋の強さが必要だと勘違いされがちです。

一般的に行われる腹筋強化の運動というと、
・仰向けから起き上がる
・捻る
というようなトレーニングです。

姿勢は360°の筋肉の緊張のバランスを整えることが大切なのにこれでは体の前面と横だけで後面が足りません。
それじゃあ後ろの筋肉を使うトレーニングというと、“上体反らし”のようなトレーニングが思い浮かびますが、結局どれも一部を使うようなトレーニングにしかできませんから全体のバランスを取るようなエクササイズを別にやらないといけなくなり余計な手間が増えてしまいます。
つまり寝た状態ではどちらかを使う運動しかできず、両方のバランスを取るようなエクササイズには不向きな体勢ということです。

また、1つのエクササイズに期待できる効果は1つです。
仰向けに寝た姿勢で腹筋を使う運動してもその運動が力強くなったり繰り返し回数が増えるだけで立った姿勢が良くなるという効果は期待できないということです。

そういうことから考えると立った姿勢を整える、体幹の筋肉の緊張度のバランスを取るためには立った状態で使えばいいということになります。
しかも姿勢は筋力の強さのバランスではなく、「緊張度のバランス」です。
強化するような運動は必要ありません。
どちらかと言えば筋肉の緊張をゆるめて筋肉の膨らみ、弾力を取り戻すようなトレーニングの方が効果的です。

体幹を整えてから鍛えればより効果的です。
体幹トレーニングというとうつ伏せや横向きでじっとするエクササイズだと思われていますが、そんな体勢で行うエクササイズよりも立った状態で行うスクワットやデッドリフトのようなものをする方が効果的に体幹を鍛えることができます。

寝た状態で行う腹筋運動は元気な人にはそれほど必要ではないということです。