力を抜けば抜くほど筋肉に弾力が出てくる

筋肉は硬い組織だと思っている人も多いようですが、本来は膨らんでいて弾力のある柔らかい組織です。
体が硬い人がよく、「生まれてつき硬い」、「歳だから筋肉が硬くなってきた」ということを言いますが、そんなことはありません。
赤ちゃんや小さな子供の筋肉を触ってみると弾力を感じます。
60代、70代の方でも体が柔らかい、筋肉が柔らかいという人はいますし、柔軟性を改善するトレーニングをやっていればそれなりに柔軟性が改善します。

硬くなるのは、「硬くなるように使っているから」とも言えます。
例えば、ゴルフをしているクライアントさんもいますが、力んで腕ばかりでクラブを振るような人はパフォーマンスも良くありませんし、ラウンド直後にすでに筋肉が緊張でガチガチになってしまうということがあります。
しかし、下半身を動かし全身を使って振る動作のトレーニングをしていると筋肉が柔らかくなります。
全身を使いますから腕や肩など局所に力みが出るようなことがなくなってきます。
そうして力が抜ければ抜けるほど筋肉に弾力が出てきます。

これはゴルフをやっている人だけに限らず、普通にトレーニングで手脚を動かしていても見られます。
腕は胸や背筋で動かす、脚はお腹やお尻の筋肉で動かすというイメージで体を動かしてみると体幹の筋肉は膨らみ、弾力が出てきます。
筋肉が膨らめば筋の断面積は増えますので筋力も上がり、手脚が楽々動かせるようになります。

筋肥大というと筋トレで筋肉を太くするというイメージが強いですが、膨らみ、弾力性を取り戻すことも結果的に筋肉は大きくなったように見えますし、力強さも出てきます。
力を抜いてスムーズに体を動かしてみるようなトレーニングもお勧めです。