姿勢が崩れるような重さを担いでトレーニングしても体幹の強化にはならない

体幹トレーニングというとうつ伏せや横向きで固めてじっとするようなエクササイズをしている人も多いですが、「いやいや普通に筋肉が強くなる重さでスクワットをやれば体幹も強化されるでしょう」とひたすら大きな重りを付けてスクワットをしているような人もいますが、なかにはバランスを取るのが大変そうにしゃがんで立ち上がっている人もいます。
こういう人は案外多いですが重いものを担いでバランスを取るのが難しいほどしゃがむ目的は何なのでしょうか?

重いものを担いでスクワットをしてもそれに耐える動きしかできません。
体幹を作るなら軽い沈み込みで止まってバランスを取っても十分刺激できます。
わざわざ深く沈む必要もありません。

足首、膝、股関節の動きを作りたいのであればきちんと動かしてしっかり沈めばいいと思います。
その時の負荷は軽いものでやるのが適切です。

負荷というと“重さ”をイメージする人が多いですが、重さが増えれば確かに筋肉に与える刺激は大きくなりますが、逆に骨や関節、腱など他の組織を痛めてしまう可能性が高くなります。
負荷の上げる、筋肉に与える刺激を大きくするための方法はそれ以外にもいろいろあります。
筋肉には速筋と遅筋と2種類がありますが、筋力向上、筋肉を大きくするとなるとターゲットになるのは「速筋」です。
速筋を刺激するようなやり方を考えれば安全かつ効率良く、効果的にトレーニングを行うことができます。

ただ闇雲に大きな負荷をかけて大きな可動域で筋トレのエクササイズをやればいいというような単純な話ではなく、どういう目的を達成するためにどんなエクササイズをどのように行うかよく考えることが重要ということです。