「スクワットでインナーマッスルを鍛えれば猫背が直る」は本当か?

先日テレビを見ていると医者が、「壁につま先を付けてスクワットを10回やってインナーマッスルを鍛えたり猫背のせいで後傾している骨盤を前傾させれば姿勢が良くなる」というようなことを言っていました。
骨盤が後ろに傾いているから前に傾けて背中が丸くなっているから背筋を伸ばすようにするというのは理屈的にはわからないでもありませんが、「どうして猫背になってしまっているのか?」という根本的な原因を考えないで猫背を直そうとしてもうまくはいかないでしょう。

どうして背中が丸くなるのかというと、「体の前側の筋肉が縮んで硬くなっているから」です。
そうすると問題を解決するための方法は筋トレをして鍛えることではなく、崩れてしまっている筋肉の緊張度のバランスを整えること、つまり“体をゆるめる”ことです。

崩れた姿勢でスクワットをしても難しいですが、体幹を整えてからスクワットをすればそんな難しくはありません。楽にしゃがんで立ち上がれます。
そういうスクワットをしていれば自然と全身がバランス良く刺激され、筋肉の膨らみ、弾力が出てきます。

インナーマッスルという言葉を使うと専門的なように聞こえますが、インナーマッスルはそんなにすごい機能があるわけではありません。
関節を適切に動かす時に関節を安定させるように働いてくれるのがインナーマッスルです。
難しいことを考えなくても適切なやり方で体を動かせばインナーマッスルは自然に使われるし、不適切なやり方でやればきちんと機能しないというだけの話です。

原因がわからないのに方法がわかるはずがありません。
何をしたらいいかを考える前に、どうしてそのような姿勢になっているのかその原因を見つけてみましょう。
それが見つかれば解決方法は案外簡単なもので十分だったりします。