肩や背中の筋膜リリースをするだけで肩こりは完全に治せない

最近では筋膜リリースが流行っているみたいで肩が凝ったという人が奇妙な棒やストレッチポールを背中などに当てているのをよく見かけます。
やった後は「気持ち良い」とか言っていますが、後日見かけてもまた同じところにそれらを当てています。
結局は一時しのぎにしかなっていないということです。

理由は簡単です。
根本的な原因の解決をしていないからです。
肩が凝るには何か原因があるはずです。
それを解決しないで今ある凝りをなんとかしてもその時は良くなってもまた凝りは再発します。

問題はなぜ肩こりが起きるのかです。
その原因を見つけ、解決すれば肩も凝らなくなり毎日筋膜リリースをする必要もなくなるはずです。

肩こりで相談に来る人のほとんどは体がねじれていたり、姿勢が崩れてしまっていて筋肉の緊張のバランスが崩れているなど全身的な問題が見られます。
筋膜は全体に繋がって体を覆っています。
その中に筋肉、骨、腱、靭帯などがあります。
体がねじれたり姿勢が崩れてしまえばその全体を覆っている筋膜にも影響が及び、それが全身の崩れや肩や背中といった部分の緊張といった形で現れます。
肩や背中といった部分だけ直しても全身の崩れは直せませんが全体を覆う筋膜を元の状態に回復させれば肩や背中といった部分の崩れも直ってしまいます。
筋膜リリースをやるなら肩や背中といった部分だけでなく全身をやりましょうということです。

しかし、体を整える、筋肉の緊張をゆるめる方法は筋膜リリースだけではありません。いろいろなやり方があります。
全身の筋肉の緊張を均等に緩い状態でバランスが整えば体のねじれも直ります。姿勢の崩れも直って自然ときちんと立てるようになります。
そういう状態になれば筋膜も元の良い状態に回復するはずですし、肩こりを引き起こす原因が解消されれば自然と肩が凝ることもなくなります。

あとはその良い姿勢が崩れてしまわないようにしないといけませんが、姿勢が崩れてしまう原因は特別なことをしたからということはほとんどありません。
ほとんどが「日常生活の中での癖」です。
歩く、しゃがんで立ち上がる、階段の昇り降りといった日常生活動作を楽に、軽く、気持ち良くやることです。
楽に軽く気持ち良くというと簡単そうに思いますが、適切な動かし方をしないと楽に軽く気持ち良く歩いたりしゃがんで立ち上がったり階段を昇り降りすることはできません。

あとはじっとしないことです。
デスクワークの人に多いのが長時間同じ姿勢のままでいることです。
それも筋肉の緊張を引き起こします。
そうならないようにするために特別なことをする必要はありません。
体や手脚を揺らすだけで十分です。
そうやっていつも筋肉の緊張のバランスが整っていて良い姿勢でいれば肩こりを引き起こす原因が生まれることもないわけですから肩こりが再発することもありません。

起きている現象をなんとかしようとしてもうまくいきません。
肩こりをなんとかしようとするのではなく肩こりが起こる原因から根本的な解決を目指すことが大切です。