スクワットやデッドリフトで筋肉を鍛えれば腰痛・ひざ痛の予防になるのか?

筋肉を鍛えることは腰痛やひざ痛の予防になるとスクワットやデッドリフトのようなエクササイズが勧めるようなものを目にすることがあります。
スクワットやデッドリフトは全身の筋肉を刺激する良いエクササイズだと思います。
適切な体の動かし方でやることで姿勢や体のバランスが整って腰痛やひざ痛が良くこともありますが、痛めてしまうこともあります。
筋肉が付けば、筋力が上がればという発想でむやみに大きな負荷をかけてスクワットやデッドリフトをしている人に痛めている人が多いように感じます。

「体を整え適切なやり方でやる」、「間違ったやり方でやると予防どころか悪化する」これに尽きると思います。
先日も女性にそれなりの重さでデッドリフトをやってもらおうとしているとそれを見ている人から「そんな重さでやらせて腰を痛めないのか?」と尋ねられました。
相手の体力レベルから考えて余裕でできる重さを設定していただけですが、重いものでやる=腰を痛めるというイメージの人にはそのように思えてしまうのでしょう。
結果的には腰が痛くなるどころか脚も真っ直ぐに伸び背筋も自然に伸びて“骨で立つ”自然な良い姿勢で楽に立てるようになりました。

ひざ痛に関しては脚を真っ直ぐにして関節が無理なく曲げ伸ばしを行えるようにすることが大切だと考えます。
「太ももの前の筋肉が弱いから脚を伸ばす力も落ちて脚が伸ばせなくなる」とよく言われますが、脚を真っ直ぐに伸ばして立つことに大きな力は必要ありません。
それよりも「筋肉の緊張のバランスを整える」ことの方が大事です。
脚が真っ直ぐに伸ばせない人のほとんどが太ももの内・真ん中・外側の筋肉の緊張がばらばらです。
しかし、太ももの筋肉の緊張度のバランスをゆるいところで取っても脚は真っ直ぐに伸びるようになります。

そうして脚が真っ直ぐに伸ばせるようになったら膝を無理なく曲げ伸ばしできるようにすることが大切になってきます。

そのためのエクササイズとして有効なのが“スクワット”です。
今までひざ痛で悩んでいる多くの人にスクワットをやってもらってきましたが、体を整えてから適切な動かし方でスクワットをすることでほとんどの人が良くなっています。
しゃがんで立ち上がるという動作は日常生活の中で何気なくやっていますが、ひざ痛で悩んでいる人は膝が痛くなるようにしゃがんで立ち上がっているだけで、“膝が痛くならないようにしゃがんで立ち上がれる”ようになれば痛くならないのは至って普通のことです。

ジムで筋肉を鍛えるためにスクワットをしていて膝が痛くなるということがよくありますが、それも痛くなるようにやっているからで痛くならないようにやれば膝を痛めることなく筋肉を太くしたり強くすることはできます。
筋肉が強いから腰痛やひざ痛にならないということではないということです。

当たり前のことですが、「なんのために筋肉を鍛えるのか?」、「筋肉が太く強くなったらどうなるのか?」ということをよく考えてから筋トレをしないと思ったような結果にはならないということです。