定例勉強会に参加するために大阪へ行って来ました。
今回のテーマは「腰の痛みとその対策」
日々の指導の中で相談を受けることが多いのが腰の痛みです。
ゆがんでる?ねじれている?
腰の痛みの対策と言ってもトレーナーは治療行為はできませんから、トレーニングでできることを考える必要があります。
そのなかで“姿勢”というのがよく言われます。
姿勢が悪い人は「体がゆがんでいる」、「体がねじれている」など言われますが、言葉が違えば意味も違います。
何気なく使っている言葉の意味もよく調べてみるとそこから解決策が出てくることもあります。
ねじれた体を直すために体をねじる
姿勢の崩れで多いのは“体のねじれ”です。
日常生活動作や癖が原因で左右の肩や腰の高さに違いが出て、その結果腰の筋肉に強い緊張が生まれ、限界を超えると痛みが起こってくるといったケースがよく見られます。
痛みをなんとかすることができなくても痛くなることを直せば痛みを解消することもできます。
体がねじれた結果、腰に大きなストレスがかかっているなら体のねじれを元に戻せば良いということになります。
そのためには相手の姿勢がどのように崩れているのかを見抜くことが重要になってきます。
立っている姿で体重のかけ方によって脚や骨盤がどのような見え方になるのか1つ1つ教わりながら人の姿勢を見てみると今まで見えなかった立ち方の癖に気がつくようになりました。
そして、その体のねじれを直すために今回はねじれた体を直すために“ねじる”という考え方を使ったアプローチを教わりました。
実際にやってみると特別な道具も難しいテクニックも必要ないシンプルで簡単なやり方ですが背中や腰の筋肉の緊張が緩み、楽に立てるようになりました。
快い刺激
人間には生きていくうえで有益か、そうでないかということを感じとる能力があるという考え方もあります。
きついこと、辛いことばかりだと体は拒否反応を示し、筋肉を緊張させて硬くしてしまうということです。
筋肉の緊張を緩めようとやっているアプローチでも思ったような結果が出ていないというものはほとんどが大きく動かそうとしたり、動かしにくいように動かしていたり、腰が痛くなるような動き方をやっているために拒否反応を起こしてしまっていました。
逆に有益だと思うと全く逆の反応が出ます。
それが“快の刺激”です。
同じアプローチでもやりにくい動きから始めてもなかなか動きは変わりませんが、やりやすい動きから始めてみてもう一度やりにくかった動きに戻ってみると今度はやりやすくなるようなこともあります。
関節に対してのアプローチでも、刺激するポイントを変えてみると大きな動きをやらなくても簡単に筋肉が緩み、関節の可動性が良くなることもあります。
股関節へのアプローチでそういったものをやりましたが、腰や太ももの緊張が緩むだけでなくお尻の筋肉も緩んで弾力のある柔らかい筋肉になってしまいました。
坐骨は重要
デスクワークをしている人で姿勢が崩れてしまったり腰痛で悩んでいるという人が多いですが、座り姿勢で両側の坐骨にきちんと体重をかけるというのは大切なことです。
それをきちんと認識させるだけで自然と良い姿勢で座れるようになります。
そこにちょっとした刺激を与えるだけで腰の筋肉の緊張を緩めて柔らかい筋肉にすることもできます。
坐骨の辺りを刺激することでお尻の筋肉や太ももの裏の筋肉を柔らかくすることもできます。
あまり意識されることは少ないですが坐骨はきちんと立つ、座るうえで大切な骨ということです。
新しい考え方を教わったり今自分がやっている指導の見直しもでき、非常に充実した時間でした。