腕を引くように振っても速く走れない

ランニングに関して書いてある本やインターネットの記事を読んでみると、「腕振りは肩甲骨を意識して引くように」というようなことが書かれています。

そういったものを読んで実際にやってみたけどうまくいかない、肩甲骨がスムーズに動かないなどの相談がよく来ます。

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骸骨の画像を見てもわかりますが、腕は肩からぶら下がるようについています。

筋肉は使えば疲労しますので、マラソンにしても100mのようなスプリントにしても速く走るためにはできるだけ無駄なエネルギー消費を抑えて走りたいわけですが、肩が左右に振れてしまうというのは大きなエネルギーロスです。

肩の余計な動きを抑え、少ないエネルギー消費で腕を振るには、“振り子”のように動かすことです。
肩甲骨を意識して振ってみればわかりますが、スムーズな振り子の動きはできません。

鎖骨・肩甲骨・腕は繋がっているので腕を振り子のように動かした結果、肩甲骨も動くというようなイメージをもった方が腕振りもスムーズに行えるのではないかと思います。

そういった基本的な動きを頭に入れておいて、スプリントやマラソンといった走るスピードによって腕振りをどのように使うかということです。

適切な動かし方で動かしていれば肩甲骨周りの筋肉が硬くなるようなこともありません。
やり方によっては筋肉を緩めたり肩こりを解消することにも使えます。

大事な部分ほどリラックスさせることです。
そのためにはその部分を意識しないというのが鉄則です。