姿勢良く立つというと一般的には背筋を伸ばしたイメージですが、背筋を伸ばす意識をすることでは姿勢は良くなりません。
無理に伸ばしているわけですから、意識をやめれば元に戻ってしまいます。
セッションでは楽にスッと立った時に自然に背筋が伸びているというのを目指して身体を調整したりトレーニングを行います。
先日も姿勢が崩れている方がトレーニングを受けに来られました。
トレーニング前に姿勢をチェックしてゆがみや捻じれが見られたので骨格ラインが真っ直ぐに整った姿勢を教えてあげると違和感を感じていましたが、トレーニング後は「背筋を伸ばす意識なんて全然していないのに自然に伸びてますね。」と仰って先ほど違和感を感じていた姿勢が楽になり、来た時の姿勢にしてあげると今度はそちらに違和感を感じるようになりました。
やったことは、全身の筋肉の緊張を緩めただけです。
体の前面、後面、左右の側面の緊張を解いて立つために必要な最低限の緊張くらいに均等に緩めるとバランスも整います。
今は体は大きな筒でその中に背骨が通っていて、それを二本の筒で支えているというように体のバランスを見ていますが、体幹の緊張を均等に緩めると綺麗な筒に戻ります。
筒が綺麗に立てばその中の背骨も自然と真っ直ぐ良い位置に収まります。
自然に背骨が真っ直ぐになっているわけですから余計な意識をしなくても背筋は自然と伸びるというわけです。
今回は身体を調整して筋肉の緊張を緩めましたが、トレーニングでも同じような感覚になります。
先日、別のクライアントさんがトレーニングを受けに来られ、トレーニングが終わった後に全く同じ感想を述べられました。
姿勢を矯正、強制するからその姿勢は長く続かないだけです。
自然な良い立ち姿勢の戻すためにそういう辛いことをする必要はないと個人的には思います。