体が硬いのは生まれつきではない

トレーニングに来ている人の中でも多いのが体が硬い人です。
前屈をしても手が床に届かない、反ろうとすると腰が痛い、体を左右に倒しても突っ張ってほとんど倒せない、左右に体を回してみても腰が痛くなる・・・
そういう人は共通して、「生まれつき体が硬いんです」と仰います。
なかには肩が痛くて病院へ行ったら医者から「骨には特に異常がないですね。生まれつき体が硬いんですよ。」と言われたという人もいますが、体が硬いと思い込んでしまっています。

生まれたばかりの赤ちゃんや小さな子供の筋肉を触ってみればわかりますが、柔らかく弾力があります。
生まれつき体が硬い人はほとんどいません。
体や筋肉が硬くなったのは日頃の生活習慣など後天的な要素の問題です。

体が硬いと思い込んでしまっている人にはその思い込みを外してあげればすぐに体は柔らかくなります。

例えば前屈が硬い人に腰や太ももの裏側の皮膚を何度か軽く摩ってからやってもらうと簡単に柔軟性が向上して手が床につくようになります。

前屈をする前に軽く体を反らせてから行っても前屈は楽にできるようになります。

体が硬い=筋肉が硬いという単純な話ではないということです。皮膚を緩めてみたり、体の使い方を変えてみれば柔軟性も簡単に取り戻せるというわけです。

そうして自分の体についてのイメージが変わるとトレーニングで体を動かしていくとどんどん体の動きが良くなります。
力みのないスムーズな動きで体を動かせるようになると筋肉の緊張も緩んで柔らかくなります。

ちょっとした思い込みや勘違いで体が硬くなることがあれば、イメージが変わるだけで簡単に体が柔らかくなりますから人の身体は面白いですね。