「O脚やX脚気味のランナーはケガしやすいからフォームを変えた方がいいですか?」という相談

走ると膝が痛い、ふくらはぎが痛くなる、アキレス腱が痛くなるといった相談もよく来ますが、そういう人に共通しているのが脚が真っ直ぐ伸びていないというものです。

走っている時の着地の衝撃は体重の3〜5倍です。
距離が長くなれば歩数も自然と多くなりますが、大きな衝撃を脚のどこか一部で受け続ければそのストレスを受けている部分に痛みが出るのも自然なことです。

それなのに痛みが出る部分だけマッサージをしたり鍼を打ったりしてみても走っていない時は痛みは治まりますが、走り出せばまた痛みが再発してしまいます。
それを筋力が不足しているからだと勘違いして今度は筋トレに励むという人も多いですが、下半身の強化のためにスクワットをしてみても体重の3〜5倍のような重さを挙げることは難しいでしょう。

そうなるとやることは限られてきます。
「ランニングフォームの見直し」です。
その中でも着地の動作の改善です。

着地のやり方について本やインターネットで検索してみても、「踵から着地する」、「トップレベルのランナーはつま先から着地しているからつま先着地を意識して」とか「足の小指側から着地して親指に体重をかけていくように」などいろいろな方法が出てきます。
しかし、走っている時に足が地面について、そこからまた離れていくまでの時間がどれくらいかを考えてみると1秒もありません。
そんな短い時間にこんなにいろいろなことを考えてできるでしょうか?
個人的にはそれは難しいことだと思います。

脚を痛めないための着地となると着地の衝撃を脚全体に分散するのが好ましいと思います。
そうなるとつま先でも踵でもなく、「足裏全体でフラットに着地する」というのが適切な着地になってきます。
しかし、走っている時の着地はほぼ一瞬ですから、意識してそうやることは無理なので着地のやり方を教えるのではなく、「フラットに着地した時の感覚」を脳にインプットするというのをこういったケースではよく使います。

足裏全体でフラットに着地した感覚がわからない人にいろいろアドバイスしてもなかなか難しいですが、最初にその感覚を教えておいてあげると意識しなくてもそのようにしか着地できなくなります。
そうなるといろいろ言う必要もないし、走る側も着地のところを気にしないで気持ちよく体が進んでいく感覚だけ感じながら走るだけでよくなります。
そういう走りはスムーズでランニング姿勢も綺麗です。
怪我のリスクを抑えるだけでなくランニングスピードの向上にも繋がります。

ランニングフォームというと手脚の動かし方、着地の仕方、姿勢など細かいことを意識しながらやるものだと思われがちですが、そういう細かいことをやらなくても簡単に走り方は良くなるものです。

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