走りをレベルアップさせるにはやっぱり筋トレが必要?

基礎体力に含まれる要素には筋力、持久力、柔軟性、スピード、調整力などがあります。
高い競技パフォーマンスを発揮するには身体的なコンディションを高いレベルで揃える必要がありますから筋力を高めることも必要ですが、筋力を高める=筋トレとは限りません。

ランニングのためのトレーニングとしてうつ伏せや仰向け、横向きの姿勢でじっとするような体幹トレーニングをやっている人を見かけますが走るという動作は体幹だけでやるものではなく全身を使って行います。
ということは、トレーニングも体幹だけではなく全身をバランスよく使ったエクササイズを行う必要があります。

しかし、筋トレは筋力という要素を高めることはできますが、筋力だけ高まっても他の能力とのバランスが悪ければ高いパフォーマンスを発揮することはできないので他の能力も同じようにレベルアップさせる必要があります。

「筋トレをしているのにランニングスピードは全然上がらない」という相談を受けてランニングフォームを見たら走り方に問題があるということがよくあります。
筋トレをしてもランニングスピードが上がらないのではなく、ランニング動作そのものに問題があるから高めた筋力がパフォーマンスの向上に役立たないだけです。

そういう人は楽に、気持ち良くスムーズに走れるように「走り方」を直すだけで簡単に変わります。
楽に、気持ち良くということは上手くスピードに乗って走るということです。
全然力を入れなくても走れてしまうので、頑張って走る癖のある人はだいたい戸惑いますが、スムーズな、流れるような動きはブレーキがかかることがないのでスピードが自然と出ます。
スピードは出そうと思って出るものではないので頑張ってスピードが出るようになるものではありません。

それだけでなく、ランニング姿勢が良くなることで自然に体幹も使われるようになります。
すると走ることがランニングに必要な体幹の筋肉のトレーニングになってきます。

他にもランニングの動き作りとしてスキップや片足ホップ、両足ホップなどを使いますが、これらは着地の時に体重の3〜5倍のストレスがかかります。
きちんとやれば高重量を担いでスクワットをするよりも大きなストレスを練習の中で与えることができ、ランニングフォームを良くしながら、ついでに必要な筋力を高めることもできます。
これならわざわざ高めた筋力を走る動作で使えるように転換する作業も必要もないので効率良く行えます。

ウェイトトレーニングをすることだけがランニングに必要な筋力を高める方法ではないということです。