体がゆがんでいて左右の肩の高さが違う。どうすれば真っ直ぐ立てるようになりますか?

体のゆがみは日常生活の何気ない癖で起こります。
例えば、いつも同じ方にバッグを担いだり、パソコンの入力作業をする時にいつも資料を同じ側に置いてやっている、家族と話をしている時にいつも相手が同じ方にいるなど、本当に些細なことです。
そして体がゆがんでしまうと正面から見た時の肩の高さが左右で違います。
こういった姿勢をずっと続けていると腰に大きな負担をかけてしまい、腰痛を引き起こします。
痛みを改善するには体のゆがみを直す必要があります。

左右の肩の高さが違うと肩が上がっている方の筋肉が弛んでいるから筋トレで縮め、下がっている方の筋肉は縮んでいるからストレッチングで伸ばして高さを揃えようとするケースが多いですが、だいたいうまくいきません。

そもそも左右の肩の高さが違うのは体が真横に倒れているのではなく捻じれているからです。
肩だけでなく、骨盤の左右の高さも違っています。
ですから、肩の高さを揃えることだけを考えていても問題は解決しません。

肩の高さを揃えたいなら体の捻じれを直すことです。
そのためにやることは、筋トレやストレッチングではなく、「体をゆるめること」です。

呼吸を繰り返したり、呼吸に合わせて胸郭や肋骨を動かしてみると体幹の緊張が緩んで筋肉が柔らかくなります。
たったそれだけですが、筋肉の緊張のバランスが整うので体のゆがみは直り、姿勢が良くなります。

姿勢が良くなれば腰の余計な緊張もなくなって腰の痛みも軽くなります。

体のゆがみのほとんどは日常生活の何気ない癖によるものです。
それを直すのに筋トレやストレッチングのような難しいこと、大変なことをする必要はありません。
時々いつもと反対にするなどしてゆがみが起こらないように工夫することも効果的です。