ダンベルを持ってゴルフのスイングをすればスイングに必要な筋力がついてスイングのパワーもアップするような気がして重いダンベルを力任せに振りますが、そういうトレーニングをすると軽いクラブに持ち替えた時でもやっぱり力任せに振ってしまいます。
ゴルフで手の感覚の狂いは致命的です。
インパクトのところで少し狂うだけでボールが飛んでいく数メートル先ではもっと大きな狂いになります。
せっかくボールが飛ぶようになっても安定感を犠牲にしてしまっては良いショットとは言えません。
ゴルフをしている方のトレーニングでダンベルを持ってのスイング動作もやりますが、トレーニングを見ている人達はそれでスイングのパワーが上がって飛距離も伸びています。
同じダンベルを持ってのスイングの目的は単純な馬力のアップが目的ではなく、「動きの柔軟性やバランスの向上」や「動きの手順の確認」、「全身を使って振る動きの習得」です。
ゆっくりした動きで全身の繋がりを感じながらやることでそれらを高めることができ、実際のスイングでは手の感覚を狂わせることもなく、スイング動作は速くなるので今までの70%くらいの感覚で打っても今までと同じ飛距離が出るようになります。
楽に大きな力が出るようになるので最後まで良いスイングで打つこともできますし、筋肉の疲労も少なくて済むので故障のリスクも下げることができます。
やることは同じでも目的を勘違いしてしまえばやっても結果は全く違うものになってしまいます。
それだけトレーニングの目的は大切だということです。