「太ももの裏側の筋肉を柔らかくすると腰痛が良くなる」は本当か?

N○Kの朝の情報番組で拮抗筋ストレッチというものが紹介されていたらしく、朝のジムで話題になっていました。

番組を見ていた人の話では「腰が悪い人は太ももの裏側の筋肉が筋肉が硬いから前屈の時に股関節から曲げられず、それが腰に負担がかけてしまうので太ももの後ろ側の筋肉の柔軟性を高めるために太ももの後ろ側の筋肉の拮抗筋である太ももの前の筋肉に力を入れて縮めると太ももの裏側はリラックスして筋肉が伸ばしやすくなるということらしい。
腰痛で悩んでいた人がそのストレッチを10日間やったら床に手のひらがつくようになって腰痛が良くなった。」ということらしいです。

ストレッチングの一番難しいところは伸ばしたい筋肉をリラックスさせないと柔らかくならないということです。
伸ばす筋肉を意識したり、伸びている感じがあるとそれはすでに筋肉は緊張してしまっているので伸びるどころか無理やり引っ張られるのに耐えているだけで、終わっても緊張で硬くなった筋肉が出来上がるだけです。

人間は一度に1つしか意識できない、意識は緊張を生むわけですから、伸ばしたい筋肉の反対を意識すれば反対は無意識になり自然とリラックスするから筋肉が伸びて柔らかくなるという理屈です。

ずいぶん昔から言われていることですが、一周すると古いものも新しいことのように感じるということですね。

ストレッチングはリラックスを引き出すのが難しいし、1つ1つ伸ばすのは効率が悪いので、私は体操で柔らかい筋肉を作っていきます。
ストレッチングでは伸張反射を引き出すのはNGですが、使い方によっては筋肉を柔らかくするためには効果的な方法にもなります。

この拮抗筋ストレッチでは前屈したままでじっとしたようですが、体操では勢いをつけて手を床につけにいきます。
筋肉は急激に伸ばされます。
そうすると筋肉は伸張反射を起こして縮もうとします。
それを呼吸をつけて何度も繰り返すと筋肉が伸び縮みして徐々に筋肉は元の長さまで伸びていきます。

体が硬い人は最初から膝を曲げておけば股関節も楽に曲げられますから難しさもありませんし、筋肉が伸びたと感じたころには反射ですでに筋肉は縮んでいますから辛さを感じるは一瞬です。
しばらく続けていると最初に感じた筋肉の突っ張り感が軽くなります。
そうなれば膝を少し伸ばして同じように繰り返し、突っ張り感がなくなったらまた膝を伸ばしていきながらやると硬い人でもそれなりに膝を伸ばした前屈ができるようになります。

1度にたくさんやる必要もなく、何度か繰り返しては休憩を入れてはまた行うというのを何セットも行えばトータルの回数は多くなります。
筋肉を柔らかくすることが目的ですから疲れるまでやる必要はなく、疲れないように楽に気持ち良くやればいいだけです。

反射で使われるのは筋肉のうちの速筋です。
速筋を使うと体が温まります。
筋肉は温まるも伸びやすくなる性質を持っているので柔軟性はさらに柔らかくなります。
そしてストレッチングとの最大の違いは、筋肉の弾力性が戻ってくることです。
じっと同じ姿勢を続けるストレッチングでは筋肉の弾力性は改善できません。

腰が痛いとしてもそれは影響を受けているところで、そこだけが問題ではないので全身にアプローチしてからだのバランスを整える必要があります。
胸や背中、首筋など他の筋肉でもこのやり方を応用してやれば短時間で全身の筋肉を柔らかくすることができます。
全身の筋肉がバランスよく柔らかくなれば姿勢も良くなれば腰痛も軽くなっていくというわけです。

筋肉を柔らかくする=ストレッチングというのがお決まりのようになっていますが、トレーニングのやり方を工夫することで筋肉を柔らかくすることもできるんです。

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