走ると太ももが痛くなると筋力が弱いからと筋トレを始める人が多いですが、「筋力が弱い」から「走ると痛くなる」というのは違う話です。
そうやって筋肉を鍛えている人は多いですが、それで痛みがなくなった人はほとんどいません。
『走ると』痛くなるわけですから、問題はおそらく走り方にあります。
多くの人は走って故障しないために走り始める前に本やインターネットで『正しい走り方」について勉強します。
本に書いてある通り、「足は踵から着地してつま先で地面を蹴る、腕は肘を90度に曲げて肩甲骨を寄せるように肘をしっかり引くように」やったのに痛くなる…
きっと自分の脚の筋力が弱いから痛くなるんだと思って本に書いてある走り方をやったせいだと思う人はほとんどいません。
多くの人の感違いは『走る時に手脚をどう動かすか』ばかり考えてしまっていることです。
体が前にスムーズに進めむから足は踵から着地してつま先で蹴っているように見え、腕は肩甲骨から肘を引いているように見えるだけです。
走ると太ももの前ばかりが辛くなるという人を教える時には手脚をどう動かすかという意識から、『体を短時間で、できるだけ遠くへ進める』ようにするだけですが、それだけで太ももの前が辛くなることもなくなります。
それだけでなく走りがスムーズになります。
意識は大切ですが、大切な部分を意識し過ぎると逆効果になることもあります。