整体や鍼などに通っているけどひざ痛がなかなか良くならない人に多いのが「筋肉がないから、弱いから」と考えてしまう人です。
そう考えて筋トレをしてもひざ痛が良くなることはありません。
そもそもどうして膝が痛くなったのか?という原因がわかっていないからです。
痛みが起こるには必ず理由があります。
痛みが起こる原因をきちんとわかっていないのに筋肉を鍛えてもひざ痛が良くなるはずがありません。
骨などに異常が見られなくても「関節」に痛みが出るということは関節の自然な噛み合わせが狂ってしまっているからです。
変形性膝関節症も噛み合わせが悪くなってしまうから軟骨が磨り減ってしまいます。
生まれつき骨に変形がない限り、ほとんどの人はもともとは骨の配列、関節の噛み合わせは良いはずです。
ですが、痛みが良くならないということはどこかが元々の良い状態から崩れてしまっているわけです。
その部分を見つけ出し、どうして崩れた状態から元の状態に戻らないのか、その理由がはっきりすれば「何をしたらいいのか?」ということがはっきりします。
整体や鍼が悪いわけではありませんが、終わった後に骨の配列や関節の噛み合わせまできちんと戻っていなければ、通い続けたとしてもなかなか効果は出ないように思います。
ひざ痛の相談に来る人は膝周辺の筋肉が一番張っていますが、全身をチェックしてみるとそれ以外にも硬くなっている筋肉はいろいろ見つかります。
トレーニングは骨を触って矯正することはできませんが、股関節、膝の関節がスムーズに動かないケースが多いので、その部分の動きを元通りスムーズに動くように何度も動かすだけですが、それでも正しい関節の動かし方、関節の連動ができるようになると硬くなっている筋肉も緩んで脚が真っ直ぐに伸ばせるようになります。
それでひざ痛は良くなっています。
トレーニングの中では筋トレも行いますが、それは太ももの筋肉だけを鍛えることが目的ではなく、姿勢や体のバランスを保つために必要な筋力を養成するためであったり、重いものを楽に持ち上げる体の使い方を身につけて日常生活での何気ない動作で膝にばかり大きなストレスをかけないようにするためです。
筋トレは筋力を高める手段であって痛みが治るという直接効果はありません。
「何をしたらいいか?」の前に、「どうして痛みが起こっているのか?」をちゃんとわかっておくことが大切です。