ロコモって何?

運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群 略称:ロコモ)」と言い、進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。

ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。進行すると日常生活にも支障が生じてきます。

筋肉を使わなくなれば硬くなると関節可動域が狭くなり適切な動きができなくなる、そうすると関節の噛み合わせが悪くなって軟骨が磨り減るなど骨の変形なども起こってしまいますから、こういった組織をいつも良い状態に保っておくことは大切なことです。

ロコモを予防、改善するための様々なテスト、トレーニングを見てみるとどれも『筋力』を高めることばかりなのが気になります。

テストの中にはイスからの立ち上がりがあり、低いイスから立ち上がれない人はスクワットで下半身を鍛えさせたり、大股歩きでの歩幅をチェックして歩幅が狭い人は片足立ちのバランストレーニングや踵上げ、フロントランジ(足を前に踏み出して下へ沈む)といったエクササイズ、下半身のストレッチングで硬い筋肉を伸ばしたりさせますが、膝が痛い、腰が痛いような人にとってはどれも難しいトレーニングです。

立ち上がりにしても歩幅にしても筋力に頼らなくても小さな力でもやる方法はいくつもありますし、膝が痛いのは関節の噛み合わせに問題があったり腰が痛いのも立ち姿勢や座り姿勢といった全身的な問題が考えられます。
筋力という基礎体力の要素の一つだけを高めて全身的な問題を解決しようとすること自体に無理があるのではないでしょうか。

健康年齢を維持することは大切ですが、そもそもの目的が日常生活動作を楽にできるようにして元気に毎日を過ごすことならきついこと、辛いことをやらせる前に気持ち良く体が動かせる、痛みを気にしないで体を動かせるような方法を考えることの方が大切な気がします。

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