骨などの組織に異常がないのに走っていると坐骨神経痛が出て、かばっているうちに今度は膝が痛くなるというのはよくあることです。
そんな時に、「坐骨神経痛やひざ痛を治すためにどんな筋トレやストレッチしたらいいですか?」というのをよく尋ねられますが、『どうして坐骨神経痛が起こったのか、ひざ痛が起こるのか』という原因を見つけないとどんな筋トレやストレッチをしても痛みが改善されることはありません。
逆に言えば原因がわかれば筋トレやストレッチなんてしなくても痛みは改善できます。
走っていて坐骨神経痛やひざ痛が起こる人はだいたい『走り方』に問題があります。
一般的によく見られる走り方の問題としては、
・着地の時の体重のかかり方に左右差がある
・踵から着地してつま先で地面を蹴っている(脚で一生懸命体を前に進めようとしている)
・O脚、X脚がある
・速い選手は前傾姿勢で走っているからと意識して前傾姿勢で走っている
・肩こり、首こりがある、背中の筋肉が硬くなっている(腕振りの問題)
といったものがあります。
こういった走るなかで出てくる変な意識、体の使い方の癖を直すだけで筋トレやストレッチなんてしなくても痛みが出なくなり、また気持ち良く走ることができるようになります。
良い走り方になるとお尻や腹筋、内転筋などを使うようになり、走ることが走るための筋肉の筋トレにもなります。
また、良い走り方は筋肉の余計な緊張もなくリラックスして走れるので筋肉の弾力性が出てきます。
リラックスした動作はスピードも高まるので気持ち良く走っていても悪い走り方をしている時よりも自然とランニングスピードが上がっています。
痛みが出ると痛いところをなんとかしようとしてしまいがちですが、痛みの出る動作を1つ1つ見直してみるといろんなことをやらなくても簡単に問題を解決することができます。