筋力がない人が走るとケガをするから脚の筋力が弱い人は走ってはいけない?

テレビ番組でマラソンの解説者がランニングについて講義していました。
その中で「イスから手を使わず、片足で反動をつけずに立ち上がれないとランニングのための脚ができていないからまずはエクササイズウォーキングをして脚の筋肉を鍛えましょう」ということを言っていました。

アスリートならともかく、一般の人のレベルならわざわざ筋トレする必要はないでしょう。
軽い負荷でも無限大で使い続ければ筋肉は大きくなるわけですから、走るために必要な脚の筋肉、筋力は走って作ればいいと思います。
ランニングの特徴は「跳び続ける」、「弾み続ける」ことです。
接地の衝撃は体重の3〜5倍です。
普通にスクワットをするよりも簡単に大きな負荷を体幹、下半身に与えることができます。
それ故に故障も多いのですが、ランニングによる故障の多くは“接地”の問題です。
適切な接地の感覚を掴んでランニングを行えば筋トレも兼ねることができます。

実際に指導している人の中には今までランニングをしたことがないという人もいますが、スムーズな動きで走れる動作を身に付ければ膝の痛みなどを感じることもありません。
それどころかほとんどの人が普段使えていない腹筋やお尻、太ももの裏に刺激を与えられますし、ガチガチに硬くなりがちな太ももの前の筋肉も緩められます。
地面からの反動を上手く利用すれば頑張って前に脚を出そうとしなくても楽に前に進むこともできます。

長い距離を頑張って走る必要もありません、ただただ気持ち良いと感じる速さ、時間走ればいいだけです。
そういう走り方をしていると楽に気持ち良く走れるだけでなく、O脚を改善したり、ヒップアップしてきます。

筋トレをしているのに走っていると膝や腰が痛くなるという人も大勢います。
筋力があればケガをしないというわけではありませんし、適切な走り方で続けていればバランスの良い体を作ることもできます。