わざわざ筋肉を伸ばさなくても簡単に筋肉を柔らかくできる

硬くなった筋肉を柔らかくする方法というと、ほとんどの人はストレッチングで筋肉を伸ばす以外の手段はなかなか思いつかないでしょうが、筋肉を柔らかくするために直接筋肉にアプローチするというのは一番難しい方法です。
実際にジムでもストレッチングをしっかりやっている人はたくさん見かけますが見ていて筋肉が柔らかくなったとような人はまずいません。

筋肉を柔らかくする方法は筋肉を伸ばすことだけではありません。
体には筋肉以外にも皮膚や膜、骨など様々なものがあり、何層構造にもなっています。
それをうまく活用すれば筋肉に直接アプローチしなくても簡単に柔らかくすることができます。

先日、ゴルフの練習を頑張り過ぎたというクライアントさんが肩の筋肉の強い張りを訴えてきました。
筋肉を伸ばそうとすると強いツッパリ感が出て痛みを感じるようでした。

バンザイをするように腕を挙げても真上まで挙げられないような状態でした。
そこでテーピングを使って皮膚のシワを伸ばしてみると可動域が改善しました。
さらに筋肉が硬くならない、痛みを感じない範囲で腕の上げ下ろしを繰り返して関節を動かしてもらいました。
すると10回くらいで筋肉が緩んで可動域がさらに広がり肩の筋肉の強い張りも改善されました。

皮膚のシワを伸ばしたり関節を動かすだけで簡単に硬くなった筋肉が緩んでしまうので驚いていましたが、体は繋がっていますから筋肉以外の部分を動きやすくする、動かしやすくすれば筋肉が緩んでしまうというのはごく自然のことです。

筋肉が硬いときはストレッチングだと簡単に言いますが、ストレッチングは見た目ほど簡単なものではありません。
難しいことをやったから効果が高い、簡単にできるから効果が低いなんてことはありませんから、筋肉を緩めたいなら簡単な方法を選択するというのも賢い選択ではないでしょうか。