歩く時の腕の振り方、手のひらの向きに気をつけてみると腕や肩の筋肉の緊張をゆるめたり肩こりを改善することができます。
一般的には、
・肘を90度に曲げて、肩甲骨を引く
・手のひらは体の方に向ける
が正しい腕振りと言われます。
ところがこういう腕振りをしていると肩の筋肉が緊張して肩が凝ってきます。
肘を90度に曲げて肘から先が体から離れてしまうと腕が重く感じます。
時間が経てば経つほど肩や首筋の筋肉が疲れてきます。
腕の重さが肩の筋肉に負担をかけているということです。
また、歩く時の腕は肩関節を支点にして振り子運動のように動かすだけなのに肩甲骨を意識的に引こうとすることで肩が大きく横にブレてしまって肩や首の筋肉を緊張させてしまいます。
これだけ余計な力を入れて腕の振って長時間歩いていれば肩が疲れたり凝ってくるのも当たり前のことです。
腕の振り方で肩こりを起こすこともありますが、やり方を変えれば肩や首の筋肉をゆるめる、肩こり改善といった効果もある。
1つは「腕は前方へ振る」ことです。
肩甲骨を意識しないで振り子のように自然に腕を振ります。
腕は肩からぶら下がっているので腕振りで肩甲骨を意識する必要はありません。
自然な腕振りは肩を支点にした振り子の動きになります。
肩の向きは真横ではなく30°前方です。腕は前方へぶら下がるようになります。
ぶら下げた腕は自然に振れば前方に振られます。(後方へ振ろうとすると首や肩、背中などが緊張する)
肩が30°前を向いているので前方へ振られた腕は体のセンターラインの方へ振られます。
体側で平行に振るロボットのようなぎこちない腕振りにはなりません。
もう1つは手のひらの向きです。
手のひらは軽く下を向くようになります。
腕を体側と平行に振ると手のひらは体の方を向き親指が一番前に来る形になりますが、自然な腕振りをすると前に振られた腕の膝から先(前腕)は回内し、人差し指が上になります。
ぶら下げた腕をリラックスして振れば腕振りは止まることはない、筋肉が緊張することもないので動かすことで肩の筋肉の緊張もゆるみ、凝りも解消されます。
リラックスして腕を振って歩くと脚の動きも自然と良くなります。(接地した脚は後方へ送るようになり推進力が生まれる)
歩く時の腕振りはスムーズに歩くにはとても大切です。