体重が重いから走ると膝が痛くなるとは限らない

「体重が多い人は膝に負担がかかるので走ってはいけない」ということをよく言われます。
走り方が悪いと膝を痛める可能性が高いですが、適切なフォームで走ると膝の痛みを感じることもありません。

ジョギングをしている人に多いフォームは、
・背筋をピンと伸ばしている
・低い重心
・小さな歩幅で踵から着地してつま先でしっかり地面を蹴る
・肘を引くように振っている
といったものです。

こういったフォームは本などでは「正しい」と言われていますから、それをきちんと守っているということでしょうが、小さな歩幅だと歩数が多くなりますから脚の筋肉を使う回数が多くなります。
さらに踵から着地すれば太ももの前に大きなストレスがかかります。
これだけ太ももの前に大きな負担をかけるような走り方をしていれば筋肉の使い過ぎで膝が痛くなっても仕方ありません。

ジョギングやランニングをする人は走り方という「形」から入っていくケースが多いですが、もっと大切なことがあります。
それは『気持ちよく走る』ということです。

最近は全く走ったことのない人のランニング指導をすることが増えています。
体重が気になって膝を痛めることを心配している人もいますが、その人にとって気持ち良いペースで走るようにすると膝の痛みを感じることもありません。
リラックスして走りますからジョギングでは自然と上下に弾むような動きが出ますが、意識的にやっているわけではないので膝に負担がかかることもありません。
疲れてきたら歩けば良いとアドバイスしていますので脚の筋肉が疲労することもありませんし、良いフォームで走る感覚も身につきます。

走り終わった後に感想を聞いてみると皆さん、「膝の痛みは全く気にならない、それどころか太ももの前が柔らかくなって脚が軽い」と仰います。

どんなに体に良いことでもやり過ぎれば体に悪影響を及ぼします。
気持ち良く走れるペースで無理せずやれば誰でも走ることはできます。
また、着地の衝撃は体重の4〜5倍くらいになります。
ということはきちんと着地をすればちょっとした筋トレよりも大きな負荷をかけた下半身の筋トレになります。
気持ちよく走るだけで下半身の強化になります。
本や世間で正しいと言われるフォームを身につけるよりも、自然と体が前に進んでいくような気持ち良く走れるランニングフォームを思い出す方がもっと大切なんです。