先日女子ゴルフの模様をテレビで見ていましたがトップレベルの選手と愛好家の体力の違いがよくわかります。
「背筋が強い」、「お尻が大きい」といった見た目の違いがわかる人は多いですが、圧倒的に違うのはやはり「柔軟性」です。
よくプロのスイングを例に出して「コマのようにその場で回転して打つ」ということを言われます。
それは体幹と上肢の連なった柔軟性が高く、脊柱の柔らかい動きに上肢がついてくるからです。
スピードは一気に上がることはありません。
加速させていくことが大切です。
加速過程は長いほどスピードが上がりやすくなります。
つまり、バックスイングの動作でヘッドを加速させるために十分な距離を取ることがスイングのパワーを高めることができ、遠くまで飛ばすができます。
それにはしなり、柔軟性が必要になってきます。
ゴルフ愛好家の方からドライバーの飛距離を伸ばしたいといった相談を受けますが、飛距離が出ない原因をいろいろ探ってみますが、柔軟性の低下が原因になっているケースが多く見られます。
筋肉の緊張をゆるめたり、振る動作の体の使い方のトレーニングを行なって筋肉の柔軟性や振る動きの柔軟性を改善するだけで飛距離が15〜20yrdくらい伸びています。
ゴルフに限らず様々な競技のトップアスリートは弾力のある柔らかい筋肉をしていますし、動きもスムーズです。
大きな筋肉があっても投げる、走る動きがぎこちない人で速いボールを投げたり、速く走れるようなことはありません。
陸上の100mでオリンピックで金メダルを獲得したトップアスリートも動作スピードを高めるには力を入れるのではなく、リラックスしてやることが大切と言っています。
緊張で硬くなっている筋肉は縮んで戻る動きは小さいし、スムーズにできないので大きな力が出せません。
トップアスリートは体も大きいですが、そもそも振る、走る技術のレベルが高く、スムーズな動きです。
筋力ばかりに目が行きがちですが、そもそも他の身体的要素(スピード、持久力、パワー、柔軟性、身のこなし)のレベルも高いです。
筋力だけが高くても他の要素のレベルが低ければ高いパフォーマンスを発揮することはできません。
バランスが大切です。
柔軟性を高めるトレーニングの考え方ですが、普通は筋肉は使うと硬くなる、緊張すると思われがちですが、使うから硬くなったり緊張するわけではありません。
硬くなる、緊張するような使い方をするから筋肉がそのように適応するだけです。
体を動かす、トレーニングでも柔軟性を高めることは可能です。
筋肉は使い方、トレーニングのやり方を工夫することでただ大きくするだけでなく、柔らかくすることもできます。
柔軟性というとストレッチングがすぐに思い浮かびますが、筋肉を伸ばしても動きの柔らかさには関係ありません。
動きの柔軟性を高めるには適切な体の使い方でスムーズに体を動かすことです。
動かしても筋肉を柔らかくしたり、弾力性を高めることができます。