陸上のジャマイカチームの練習を見学に鳥取へ行ってきました

来週から始まる世界陸上北京大会の前にジャマイカチームが日本で合宿をしているというのとで鳥取へ行ってきました。

午前と午後の2回練習が公開されたそうですが、時間の都合で午後の練習の見学だけになってしまいました。

ボルト選手は来日していないそうですが、パウエル選手、フレーザー・プライス選手やベロニカ・キャンベル選手など短距離のトップ選手の走っている姿を生で見られるか期待しましたが、残念ながら午後の練習で見ることはできませんでした。
午前中の練習で登場したのでしょうか…

それでもロンドン五輪200m銅メダルのウォーレン・ウィアー選手や100m9秒台で走る選手など日本ではなかなかお目にかかれないレベルの選手の走りを見ることができました。

走る姿を見る前に驚いたのは身体つきからして日本人と大きく違うことです。
脚は真っ直ぐに伸び、ふくらはぎは細く、ほとんど筋肉がないのでは?と思ってしまいます。
また、太ももの前にも余計な筋肉がついていません。
しかし、太ももの裏側の筋肉はしっかり発達しています。

お尻の筋肉はかなり発達していてヒップが上がっていました。
骨盤が前傾して腰が反ったように見えるのに背骨が真っ直ぐに伸びている姿勢というのは民族性というのもあるかもしれませんが、太ももの前の筋肉やふくらはぎなんかはそれほど速く走れない一般の人の方が太いなと感じます。

速く走る選手は大きな筋肉をしていると思っていた人も多かったのか、「思ったよりも細い。」、「脚が長い…」という声があちこちから聞こえました。
筋肉の形、付き方は使い方などで作られる、変わるものなのだと感じました。

実際に歩いている姿、走っている姿を見るとその理由がわかりますが、太ももの前やふくらはぎを使うような動作は見られません。

談笑しながらゆっくり歩いている時でも、軽くダッシュしている時でも共通して着地して足が地面から離れるまで足首を意識的に使う動作は全く見られません。

足首が硬いということもあるのでしょうが、一般の人に多い、「踵から着地してつま先で蹴る」ようなことはしません。
足裏全体でフラットに着地して、足は自然と地面から剥がれていくような感じです。
裸足で歩いているところを見ることができましたが、綺麗に着地の衝撃を脚全体で受けています。

走っている時も地面を蹴って前に進んでいくというよりも、地面に垂直に踏み込むような感覚で走っているように感じました。
踏み込んだ反動で前方へ飛び上がっているような感覚が伝わってきて飛ぶように走っているなと感じました。

腕振りに関しては、「肩甲骨を寄せて、肘を引くように」というような指導が多いですが、100m、200m、から110mハードル、幅跳びといろんな選手が練習していましたが、アップの軽いジョッグから誰一人後ろに引いて走っている選手はいません。
みんな肩関節の自然な動きを活かして前へ前へ振っています。

実際に走っている姿を見ると、一般的に言われているような走り方をしているような選手はこのレベルにはいません。
あんなことをやっても速く走れるようになることはないなとつくづく思いました。

選手達は本当に軽そうにあっという間に駆け抜けていきます。
同じ人間が走っているとは思えない走りでした。
改めて、速く走るのに余計な力はいらないんだと感じました。