「腰が痛いんですが、どんなトレーニングをしたら良いかわからないので見て欲しい。」という相談がきました。
筋肉を付けると良いと言われて筋トレを一生懸命頑張っていたそうですが、一向に良くならなかったようです。
姿勢は良くないという自覚は持っていたようですが、あちこちに捻じれが起こっていてきちんと正面を向いて立つことはできませんでした。
まずは筋肉の緊張を解して筋肉を柔らかくするために呼吸を繰り返すところから始めてみました。
呼吸も浅く、呼吸をしてもお腹が膨らんで凹むだけで胸や肋骨の動きは見られませんでした。
そこで呼吸に合わせて肋骨、胸の動きを引き出していきました。
それだけで上半身の筋肉の緊張も解れて肩や腰の捻じれがなくなりました。
揺すりと呼吸を使って硬くなっている胸や背中の筋肉を緩めていきました。
下半身の筋肉にも硬さが見られたのでリンパを循環させてむくみを改善したり、脚の捻じれを修正して脚が真っ直ぐに伸ばせるようにしていきました。
調整後に立ってみると身体の捻れもなくなり正面を向いて立つことができました。
ご本人も姿勢の変化、身体が軽くなったのを感じることができたようで、「今までやってきたことは何だったんでしょう…」と驚いていました。
筋肉を鍛えて強い筋肉を作るというのは間違いではありませんが、姿勢や身体のバランスが崩れた状態で闇雲に鍛えても改善するどころかさらに緊張した硬い筋肉を作るだけになってしまいます。
効率良く姿勢や身体のバランスを整えるために筋肉の緊張を緩めて柔らかい、動きやすい身体を作るようなトレーニングを行うということも重要なことです。