#68 シェイプアップトレーニングについて学んできました②

定例勉強会に参加するために大阪へ行ってきました。
今回のテーマは、『女性のシェイプアップ』でした。

“痩せる”はトレーニングの目的にはならない

一般的には細くするということと痩せるということが一緒の意味で使われることが多く、「痩せるために筋トレをする」というようなことが言われます。

トレーニングでは『目的』があり、それを達成するために適切なやり方を実施するわけですが、『痩せる』という言葉に続くのは衰えていくというような言葉です。
痩せ衰えるためにトレーニングということにはなりません。
何も食べなければ痩せ衰えていきますから痩せるには食事療法が適切な方法となりますのでトレーニングの目的にはなりません。

一方で『細くする』というのは外見、見た目を変化させる、つまりシェイプアップですのでトレーニングの目的になってきます。

細くするというと二の腕、太もも、ふくらはぎ、ウエストというような部分ばかりに目がいってしまいますが、アプローチの基本的な考え方は『全身的にアプローチする』ことです。
気になる部分があったとしても全身的に引き締まってくれば結果的に気になる部分も細く引き締まってくるということです。

細くするというと最近は細いのが美しいと勘違いしてとにかく細くしたいという要望を持っている人も少なくないようですが、トレーニングは『健康的な身体を作る』ためのものです。
相手の目的を達成するということは大切なことですが、何でも言われた通りにやるのではなく、時にはそういった勘違いを修正したりできないことはきちんと断ることも必要なことです。

シェイプアップ≠筋トレ

シェイプアップのための方法というと筋トレで基礎代謝をアップさせるというのが教科書的なやり方です。
それが間違っているわけではありませんが、必ずしもそれが効率の良い方法とは限りません。
いろいろなやり方、考え方が出てきます。

太ももを細くしたいというケースで考えてみた時に以前は筋肉を細くするには軽い負荷で高回数やれば良いということでしたが、最近では軽負荷高回数のトレーニングでも限界までやれば筋肉は大きくなるという研究結果も出ています。
そうなると筋肉を細くするために筋肉を鍛える、スクワットをするのが目的達成の適切な方法なのか?という話になってきます。

シェイプアップでも基本は自然体のカラダを作ること

太ももが太く見えてしまう原因は体脂肪が多いからというだけではなく様々な理由が考えられます。
その原因に対して適切な方法でアプローチしてみれば筋トレよりも効率良く太ももを引き締めることもできます。

姿勢や身体のバランスの崩れが原因でも大腿四頭筋は太く見えてしまいます。
骨格ラインが整っていないと筋肉で支えようとするために余計な力が入ってしまいます。
大腿四頭筋をずっと使っていればそのストレスで筋肉は肥大してしまいます。

そうなると姿勢を整えてきちんと立てるようにすることが太ももを引き締めるための効果的な方法になります。

実際に先生が参加者の姿勢をチェックして太ももが張ってしまう原因を探ったところ上半身の捻れが下半身の捻れに繋がっていて、そのために大腿筋膜張筋が強く緊張してしまっていることが理由でした。

それに対して皮膚を誘導するアプローチで頭と体幹の動きの連動性を取り戻して上半身の捻れを改善したところ大腿筋膜張筋の張りもなくなりました。

さらに下肢の調整をして脚を真っ直ぐにするだけで太く見えていた太ももが細く引き締まりました。

そこから歩き方を修正して重心を前に移動して脚を一生懸命使わない歩き方にしていくことでヒップアップ効果も見られました。

筋トレではトレーニング条件をきちんと設定すればきちんと身体は変わる

一方で筋肉を肥大させて基礎代謝をアップさせるという方法でも現場では思ったような結果が出ないということもよくあります。

その原因を考えてみると『トレーニングの条件設定』をきちんとできていないこと、『適切なトレーニング指導ができていないこと』にありました。
トレーニングの条件には“強度”、“量”、“頻度”がありますが、なぜその重さ、回数、セット数にしたのかと尋ねられて改めて考え直してみると目的と強度設定が合っていなかったということもやってしまいがちです。
きちんと考えているつもりでも「なぜ?」ということを1つ1つに当てはめて考えてみるとどうしてトレーニングしているのに効果が現れないのかということがきちんと理解できます。

また、条件設定はきちんとできていても実際にやってみると回数はあと1回がぎりぎり挙げられる限界回数がそれになるわけで回数が来たから終わりではないのですが、その辺りがいい加減なってしまっていることもあります。
また、セット間やエクササイズ間のインターバルも“だいたい”でやってしまうと休息が長くなりすぎてトレーニング強度が下がってしまっていることもあります。

そこまでやるからきちんと結果が出るわけで、いい加減にやってしまっていれば結果が出ないのも当然だと痛感します。

新しい方法よりも自分のやっていることを見直す

身体調整にしてもトレーニングにしても何かをやってみて上手くいかないと新しい方法を求めてしまいますが、それでは何も自分のものになりません。
大切なのは、『自分がやっていることの見直す』ことです。

今回、脱力しゃがみこみの誘導のやり方を質問させていただきました。

身体が硬い人、緊張して立ってしまう人に柔らかい筋肉にするため、スムーズな動作のやり方を身につけてもらう目的でやってもらうのですが、後ろに倒れるのが怖いと身体が緊張してしまって足首、膝、股関節を上手く緩めていくことができず、スムーズにしゃがませることができないことに困っていましたが、先生からサポートの位置、やり方のアドバイスをいただいて変えてみたころ簡単に相手が恐怖心を感じることなくしゃがめるように誘導できるようになりました。

上手くいかないと何か他の方法があるのではと考えてしまっていましたが、やり方を少し変えるだけで簡単に結果が全く違ってくると自分のやっていること、やり方などを見直すことが重要だということを痛感しました。

毎回のトレーニングで変化を感じさせる

トレーニングで結果を出すためには“継続”も重要な条件ですが、トレーニングを続けていれば突然変化が出るものではありません。

継続していくことで変化を出すためには毎回のトレーニングでクライアントに変化を感じさせることが大切です。
小さな変化を積み重ねていくことが大きな変化に繋がります。
私自身もそこはいつも心がけていることですが、トレーニングが終わった後にクライアントさんが「身体が軽くなった」、「引き締まった感じする」というような変化を感じてもらえるとまたトレーニングをしよう、教えてもらってトレーニングすることの良さを感じると定期的にトレーニングを受けに来られます。

モチベーションを上げるテクニックにもいろいろあると思いますが、トレーニングをやると変化があるということは十分な動機付けになると思います。
そのためにはきちんとトレーニング指導ができるということが重要になってきます。
そのためには考え方の整理、適切な指導ができる技術を身につけることも重要なことだと感じます。

トレーニングは奥が深く、毎回気づき、発見、理解の浅さなどいろんな発見がありますが、それが面白さでもあると感じます。
だから4時間半があっという間に感じてしまいます。