良い姿勢を作るために肩甲骨の動かしてみてもうまく動かせない。どうすればいい?

肩こりで悩んでいる人から、「良い姿勢を作るために肩甲骨を寄せたり、血流を良くして肩こりを改善するために肩甲骨を動かそうとするんですけど硬くて全然動かせないんです。」という相談がきました。

肩甲骨は元々動く設計になっていますから一生懸命に動かすものではありません。
一生懸命やるから余計に筋肉が硬くなって可動域が小さくなってしまうんです。

腕を回すと肩甲骨の辺りの筋肉にコリコリというような違和感も感じていました。
肩甲骨がほとんど動きませんから腕を挙げようとしても肩に力が入ってしまいます。
腕を回しても腕を持ち上げるのが大変で何度も繰り返していると肩の筋肉が辛くなってしまいます。

そこで腕の動きをサポートしながら腕を上に上げたり、肩甲骨を挙げることを繰り返していきました。

最初は肩甲骨の動きも小さいので腕はほとんど挙がりませんが、リラックスして落とすことを繰り返すと徐々に筋肉の余計な緊張がなくなって肩甲骨がスムーズに動くようになり腕が挙がりやすくなりました。
腕を挙げても肩の筋肉が硬くなることもなくなりました。
腕を回してみても肩甲骨がスムーズに動くのでコリコリという違和感もなくなりました。
大きく速く動かしてみても引っ掛かり感もないので腕がどんどん軽く回せるようになります。

そうやって肩甲骨のいろいろな動きをたくさん繰り返すことで血流が良くなって弾力が出てきます。
肩甲骨も自然と良い位置に戻るので姿勢も良くなりました。

肩甲骨を動かすことは大切ですが、力を使ってしまっては可動域を広げたり、肩や首筋の筋肉を柔らかくすることも血流を良くすることもできません。
“リラックスして動かす”簡単なことですが、これが最も重要で最も難しいことです。
ですから自己流でやって改善が見られないのは仕方のないことです。