ゴルフをやっている方はドライバーの飛距離を、野球をやっている方は打球を遠くへ飛ばせるようになりたいと思うのではないでしょうか。
飛距離を伸ばすためにはクラブのスイングスピードを高める、バットやクラブのヘッドを加速させることが必要です。
しかし、「もっと遠くに飛ばしたい」という気持ちが強すぎて腕に力が入ってしまうことが多いのではないでしょうか。
「スイングをすると力んでしまうんです。力んではいけないということは自分が1番わかっているのになかなか上手くいかないんです。」という相談を受けました。
手をぶらぶら振ったり、クラブを持った手首を柔らかく動かしてみたり、いろいろやってもほとんどが上手く力が抜けないそうです。
結局どれも手を使うので自然と意識が手にいきます。
意識をすると力は抜けるどころか入ってしまい、力みが生まれやすくなります。
そこで、『他の部分に意識を持っていく』ということをアドバイスしてみました。
例えば振るという動作の身体の使い方は、『立つ→体重移動→振る(落とす)』というものです。
特に体重移動が重要で、飛距離を伸ばすためにはポイントになってきます。
ですから体重移動を意識するようにアドバイスしてみたわけですが、それだけで自然と手の意識が薄れ力みは抜けてきました。
そして後は力まない方がクラブのヘッドが加速している、スイングスピードが上がるということを感じながらスイングを繰り返していただきました。
この2つを意識させるだけで10分くらいで簡単に力みは抜けてスイングスピードは速くなりました。
確かに筋肉を鍛えることはパワーを生み出すためには必要な要素ですが、『スピード』があってこそ大きなパワーを生み出すことができます。
筋トレは効果が出るまである程度期間が必要ですが、身体の使い方を見直せば短時間でも変化は出ます。
なかなか力み癖が抜けないという方は意識の仕方を少し変えてみてはいかがでしょうか。