肩を回すと痛みはないが肩の辺りからポキポキと音が鳴るという相談が来ました。
問題の原因としては鎖骨がきちんと噛み合っていない、動きがスムーズにできていないということが考えられます。
腕の付け根は肩ではなく鎖骨です。
そして鎖骨の後ろに肩甲骨がぶら下がるように付いています。
鎖骨の動きが悪くなれば肩や肩甲骨の動きも悪くなるというくらい鎖骨は重要です。
本来は骨と骨の間には適度な隙間があり、適切に動かすことでスムーズにいくのですが、体の捻じれ、姿勢の崩れによって骨と骨の間にあそびがないほど噛み過ぎるとスムーズに動かせなくなります。
そうすると動かす時に鎖骨が綺麗に動かず、肩の辺りで骨と骨がぶつかるような感じになってしまうために音が鳴ってしまいます。
こういった場合、鎖骨の位置を本来の正しい位置に戻して鎖骨の動きを元通りにすると音が鳴らなくなります。
肩甲骨の動かしてもゴリゴリ音が鳴るという方はまずは鎖骨を正しい位置に戻してあげることです。
そのためには体幹の捻じれ、姿勢の崩れを直す必要があります。
それには“体をゆるめる”ことです。
肩甲骨や肋骨、腕といった肩甲帯を動かすと効率よく体幹の筋肉の緊張をゆるめることができます。
鎖骨の位置を戻れば頭の位置も本来の位置に戻ってくれます。
最近は長時間のデスクワークで猫背だけでなく巻き肩の姿勢になっている人も増えています。
そういった場合は腕の捻じれも直さなければ体幹の崩れも整いません。
まずは自然な姿勢から崩れてしまった状態から元に戻すことを考えてみることが良いと思います。