桐光学園の松井投手が話題になっています。
初戦は10者連続を含む夏の大会新記録の22奪三振、昨日の2回戦でも19奪三振。あんなに三振を奪えたら気持ち良いでしょうね。
松井投手の投球フォームを見ていると、ストレートも変化球も同じ腕の振りで投げています。
プロでも一流と呼ばれる投手はみんなストレートと同じ腕の振りで変化球を投げています。
だからストレートと思ったボールが曲がったり、沈んだりすると思わずバットが出てしまうんでしょう。
松井投手が三振を奪うシーンを見ていると変化球に思わず手が出てしまったような空振りが多いように感じます。
そういう意味では高校生離れしていると呼べるかもしれませんね。
それからテークバックはリラックスして行なっていますが、リリースポイントの辺りでは腕の振りが速くなっています。
どの競技でもそうですが、基本的には競技の動作にはスピードが求められます。
そのためにはリラックスして無駄な力を抜くことが大切になってきます。
ピッチングではテークバックはリラックスして行うことが大切になってきます。
ずっと力を抜いてしまえば緩いボールしか投げられませんのでリリースに向けては徐々に加速していかなくてはなりませんが、テークバックで無駄な力を抜き、腕にしならせることが腕を速く振る上では大切になってきます。
速いボールを投げるためにはもちろんリリースまでに大きなエネルギーを下半身の動きから生み、そこから体幹の捻れを使い、肩、肘、手首、手指と関節を動かしていくということでスピードが加速していくということが大前提ですが・・・
加速していくためには各関節を順序よく使ってスムーズに動いていかなければなりません。
身体が上手く連動できずにギクシャクしてしまうと途中で関節の動きを止めてしまったり、減速してしまうためボールのスピードにも影響してしまいます。
そうなると速いボールを投げようともっと力んでしまい、さらに動きがギクシャクしたり、加速ができなかったりという悪循環に陥ってしまうこともあります。