野球で脚の速さが必要になってくるのが盗塁です。
盗塁にも様々な技術、テクニックが必要です。
陸上のようにゴールを駆け抜けるのであれば最後までトップスピードで走り続ければ良いのですが、野球ではベースを通過してしまうとアウトになってしまいます。
また、捕手からの送球が逸れた場合野手と交錯してケガをしてしまう危険もありますので、ベースに近づくとスライディングに移行する必要が出てきます。
陸上の場合は16歩(30~40m)あたりでトップスピードに乗るそうですが、野球の盗塁ではベース間が約27mですので普通に加速していくとベースの辺りがトップスピードになってしまいます。
ですので盗塁の場合は6歩までで加速していくことが求められます。
そしてそのあとはリラックスして走ることがポイントです。
リラックスして走ってもトップスピードは20mくらい維持できますので、スライディングや野手との交錯に備えるなど次の行動に対する準備もできます。
スタートや走り方などは基本的には陸上のスプリントと同じ考え方です。
盗塁でもストライドは必要です。
日本のプロやメジャーで多くの盗塁をする選手、世界の盗塁王も実はスライディングまでの歩数はみんな一緒なのです。
彼らはみんな「11歩」でスライディングに移ります。
速く走るというと小股でちょこまか足を動かすイメージが強い(私自身も高校まで野球をしていましたが足をたくさん動かすように指導されました・・・)ですが、ランニングスピードを向上させるにはピッチ×ストライドですから盗塁でもストライドを大きくすることが大切なのです。
陸上よりもさらに短い歩数で加速していかなくてはなりませんので、ランニングフォームの見直しと6歩までで加速できるような練習をしっかり行うことが重要になってきます。
なかなかベース間が速く走れないという方は自分はベースまで何歩かかっているのか1度数えてみましょう。
そしてその歩数を一歩でも少なくすることがスピードアップにつながってきます。