筋肉をつけるとスピードって速くなる?遅くなる?

最近はいろいろな競技に筋トレが取り入れられるようになりました。
しかし、「マシンなどで筋肉をつけるとスピードが落ちてしまう」と言われることがありま。

筋トレで筋肉を付けるとスピードは上がるのでしょうか?落ちるのでしょうか?
何も考えずにただ筋肉をつけていけばスピードが落ちることも有り得ます。
やはり何でも筋肉、筋力だけで解決しようとしてしまうからそういった結果になるのではないでしょうか。

身体的な要素(バイオモーターアビリティ)には筋力、持久力、スピード、柔軟性、調整力といった要素が含まれています。
競技でも高いパフォーマンスを発揮するためには身体的な要素を全て高いレベルに引き上げることが必要です。

筋トレは最大筋力を高めるための手段です。
最大筋力を高めるわけですから重量をかけて動作するようになります。
重量をかけて動作をすれば何も持っていない時よりスピードは必ず落ちます。

また、トレーニングの原則の中に、ヒトはトレーニングでやったことしか効果が見られないというものがあります。
つまりスクワットをやればスクワットで発揮する力はつきますが、走るのが速くなったり、ジャンプ力が上がるようなことはないということです。

競技動作より遅いスピードで力を出すような筋トレばかりしていると遅いスピードで力を出すことは上手くなるが、競技動作の速度は向上しないということです。

その競技の動作のスピードを向上させたいのであれば、その動作の身のこなし(調整力)を上手くするためのトレーニングを行うことも必要です。
それがコーディネーショントレーニングやコオディネーショントレーニングです。
スピードもVelocity(速度→筋肉の収縮速度)とSpeed(スピード→動作)があります。
筋肉の収縮速度は生まれ持ったものなので落ちないように維持するためにトレーニングすることが必要ですが、Speedは効率の良い身体の使い方を覚えれば向上させることができます。

それ以外にも筋持久力、パワー、スピード持久力、敏捷性、可動性など様々な要素があります。
その競技においてそれらの要素がどのくらいのレベルで求められるのかということがわかっていなければアスリートのトレーニング指導など到底できないということです。

結局はその競技特性をよく理解し、対象者のどの要素のレベルが一定に達していないかを理解した上でトレーニングをしていけば筋肉をつけてもスピードは必ずしも遅くならないし、速くなることもあるということです。